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2006 年度 実績報告書

学力調査経年比較のための測定尺度開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 16653069
研究機関東北大学

研究代表者

倉元 直樹  東北大学, 高等教育開発推進センター, 助教授 (60236172)

研究分担者 荒井 克弘  東北大学, 大学院教育学研究科, 教授 (90133610)
キーワード学習指導要領 / 学力低下 / 大学入試 / AO入試 / 追跡調査 / 選抜効果 / 公正 / 後期日程
研究概要

本研究は,わが国で行われる学力調査の結果を比較可能とする測定尺度の開発し,将来の大規模学力調査に関する方法論についてモデルを提示することを主たる目的として行ってきたが,昨年度,過去に遡って計量的な方法論で学力の経年変化をトレースする資料が存在しないことが判明した。そこで,大学入試のあり方など,わが国の教育レベルを実際的に支える重要な教育的営為にさらに重きを置いて研究を行った。
3年計画の最終年度となる本年度においては,大学入試に関わる諸問題に関する研究をまとめた。大学入試の追跡調査に関しては,東北大学歯学部のデータを用いて相関分析的手法による研究の方法論的な問題点を指摘した前年度の研究発表をまとめて雑誌論文とした。また,高校生が見た大学のイメージに対して学部名称をキーとして,対応分析を用いて検討した研究についても,昨年度の成果をまとめ,雑誌論文とした。さらに,毎年の大学入試実施に対する文部科学省からの通達である「大学入学者選抜実施要項」の変遷についてまとめ,雑誌論文とした。また,東北大学という個別大学に関わる入試に関連して,教育課程の変更に伴う高等学校の対応や東北大学の入試の影響力を分析した論文,戦後の大学入学者選抜制度の変遷との関係で東北大学のAO入試に関して論じた論文,さらに,東北大学をはじめとする国立大学の後期日程廃止に関する高等学校教員の意見構造を社会心理学的公正の観点から分析した研究論文を発表した。本研究の成果として発表した論文は全て非常にユニークな視点を持つものであり,今後の教育評価・測定分野の研究及び大学入試などの教育実践現場に貴重な資料として役立つことが期待される。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 「追跡調査」の技術的検討 -東北大学歯学部の事例-2006

    • 著者名/発表者名
      倉元直樹, 奥野攻
    • 雑誌名

      大学入試研究ジャーナル No.16

      ページ: 21-29

  • [雑誌論文] 高校生の大学イメージ2006

    • 著者名/発表者名
      倉元直樹, 佐藤洋之
    • 雑誌名

      大学入試研究ジャーナル No.16

      ページ: 179-185

  • [雑誌論文] 戦後大学入学者選抜における原理原則の変遷 -『大学入学者選抜実施要項』「第1項 選抜方法」の変遷を中心に-2006

    • 著者名/発表者名
      木村拓也, 倉元直樹
    • 雑誌名

      大学入試研究ジャーナル No.16

      ページ: 187-195

  • [雑誌論文] 新教育課程における東北大学の入試と教育接続2006

    • 著者名/発表者名
      倉元直樹
    • 雑誌名

      東北大学高等教育開発推進センター紀要 第1号

      ページ: 1-14

  • [雑誌論文] 戦後大学入学者選抜制度の変遷と東北大学のAO入試2006

    • 著者名/発表者名
      木村拓也, 倉元直樹
    • 雑誌名

      東北大学高等教育開発推進センター紀要 第1号

      ページ: 15-27

  • [雑誌論文] 後期日程入試の廃止問題に対する高校教員の意見構造2006

    • 著者名/発表者名
      倉元直樹, 西郡大, 佐藤洋之, 森田康夫
    • 雑誌名

      東北大学高等教育開発推進センター紀要 第1号

      ページ: 29-40

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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