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2006 年度 実績報告書

中高一貫校における才能教育とリーダー育成のためのカリキュラム開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 16653070
研究機関筑波大学

研究代表者

田中 統治  筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 教授 (40128046)

研究分担者 藤田 晃之  筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 助教授 (50261219)
根津 朋実  筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 講師 (50344958)
井上 正允  佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (00404111)
キーワードカリキュラム開発 / 中高一貫教育 / リーダー育成 / 才能教育
研究概要

最終年度に当たる18年度は、才能教育とリーダー育成の両面において大きな教育効果が期待される文化祭の行事をカリキュラムとして単元開発することを試みた。まず、文化祭の運営を通じたリーダー育成の機能を明確にするため、各参加団体の企画と運営を担った在校生の「デコ責(デコレーション責任者)」に対して集団面接を行い、彼らが獲得している能力要素を検討した。次に、とくに起案力と調整力について職種や分野による有用性の違いを確認するため、卒業生(平均年齢45.3歳)に対し集団面接を実施した。これらの調査結果をもとに18年度の文化祭ではその単元を改善する形で試行してみた。すなわち、学級別による高2生の参加形態を「組」別に再編し、選択性と専門性をより高めて、そのカリキュラムとしての評価を教員への質問紙調査によって実施した。教員からの評価によれば、先を見通す力、事務処理能力、および問題処理能力の発揮において「組」の間で大きな差異が生じていた。そして、この差異を生み出す要因として、とくに信頼関係を築く上でリーダーの必須条件である「丁寧な合意形成」の重要性が確認された。3年間に及ぶ本研究の成果として、中高一貫校における才能教育とリーダー育成に向けたカリキュラム開発の条件が次のように導き出された。すなわち、(1)生徒の自主的な活動が展開されるように学習環境を整えるとともに、(2)リーダー経験の機会を豊富にして、より多様な役割を経験させ、(3)仲間との間で粘り強く合意の形成を求めて活動する経験内容を充実することなどが必要である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 世界からみた一貫教育課程の枠組み2007

    • 著者名/発表者名
      田中統治
    • 雑誌名

      教育展望 53・1

      ページ: 22-29

  • [雑誌論文] 学校間連携の在り方2007

    • 著者名/発表者名
      田中統治
    • 雑誌名

      中等教育資料 56・2

      ページ: 12-15

  • [雑誌論文] 中高一貫校における才能教育とリーダー育成のためのカリキュラム開発(3)2007

    • 著者名/発表者名
      田中統治他
    • 雑誌名

      筑波大学教育学会第6回大会発表要旨集

      ページ: 10-11

  • [雑誌論文] 科研費・萌芽研究と連携した取り組み2006

    • 著者名/発表者名
      根津朋実他
    • 雑誌名

      2005年度筑駒「リーダー形成」プロジェクト報告書

      ページ: 11-35

  • [雑誌論文] 中高一貫校における才能教育とリーダー育成のためのカリキュラム開発(2)2006

    • 著者名/発表者名
      田中統治
    • 雑誌名

      日本カリキュラム学会第17回大会 発表要旨集録

      ページ: 76-77

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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