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2004 年度 実績報告書

メキシコにおける多文化主義の綻びに関する教育社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16653083
研究機関南山大学

研究代表者

カルデナス アベル  南山大学, 外国語学部, 助教授 (10184235)

研究分担者 加藤 隆浩  南山大学, 外国語学部, 教授 (50185849)
キーワードメキシコ / 多文化主義 / 識字 / 先住民 / 教育
研究概要

本年度の研究は基礎データを収集に主眼がおかれた。それをふまえ、当面の主な作業を4つに分けて遂行した。
1)メキシコ国文部省、インターカルチュラル2重言語教育調整機構、国立先住民研究所、国立教科書無料配布委員会に赴き、2重言語教育政策に携わる担当者およびその統括者、また各機関に協力している研究者と意見を交換し、本研究と関わる報告書・研究論文を入手した。また、基礎教育において現に使用されている教科書も参考資料として持ち帰ることができた。
2)メキシコにおける2重言語、異文化教育に関する多種多様なプログラムについて概略を知るため、保育・幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学でその問題に詳しい教員から聞き取り調査を実施し、また現場で施行されているプログラムについて個別にさまざまな意見を聴取した。
3)上記の調査および収集された資料は、主に政府・教育者の側、つまり「上から」のものであるので、現実に教育を受ける側である生徒、その親がそうした教育行政をどのように見ているか、また実際はどのようになっているかを、「内側から」の視点で調査を開始した。ただし、この点は、インフォーマントとの良好な人間関係が調査の質を決定するカギとなっているので、今年度は性急な調査は避け、主に彼らの生活環境や教育と関わる文化要素を観察した。また、3)のテーマは地域差、民族差が大であるので、今年度は地域を2カ所(ベラクルス州・ヒコ村、プエブラ州サンタ・ウルスラ村)に限定した。
4)先住民教育を多文化主義に基づいて行っているカナダの資料を採集・検討し、メキシコの例を相対化できるような準備に着手した。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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