研究課題
日本人が英語speakingを学習するに際しては、まず正確な〔音声〕と〔顔の表情〕が情報として提供され、それを復唱した場合の〔音声〕と〔顔の表情〕、加えて〔表情筋の筋活動〕がフィードバック情報として提供されるような学習条件を設定することが望ましいと考える。本研究では、(1)英語の母音をnativeが発音した時の音声・顔の表情・顔面表情筋の筋電図を記録し、母音の調音に対する〔顔の表情〕と〔顔面表情筋の筋活動〕の関係を明らかにする。(2)英語の子音がそれぞれ始め・なか・おわりに含まれる単語を発音した場合についても上記と同様の関係を明らかにする。(3)上記の2点についてnativeと日本人との差異を明らかにする。(4)これらのデータを基に、日本人学生が英語の発音学習にあたって、〔音声〕〔顔の表情〕〔表情筋の筋活動〕をnativeと比較した結果をフィードバック情報として提供できる学習指導法を開発することが目的である。平成16年度は、英語native 6名を被験者とし、さらに平成17年度は、日本の中学校・高等学校・大学において延べ7年間以上にわたって英語を学習してきた日本人大学生6名を被験者とし、上記(1)(2)をテーマに発音時の音声・顔の表情はデジタルビデオカメラを用いて記録し、顔面表情筋である(1)側頭筋(2)咬筋(3)上唇鼻翼挙筋(4)口輪筋上部(5)下唇下制筋(6)顎二腹筋の筋電図を記録し、〔顔の表情〕と〔顔面表情筋の筋活動〕を定量分析した。平成18年度は、nativeと対面での日本人に対する英語発音の学習指導にあたって(1)音声のみを提供する(2)発音時の顔が見えるようにしながら音声を提供する(3)特徴的な表情筋活動を説明した後に、発音時の顔が見えるようにしながら音声を提供する(4)さらに(3)の条件に加えて、自分の発音時の表情を鏡で見ながら発音をする、4条件による表情・筋活動・音声についての比較を行なった。
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INTI Journal, University College (at press)
Proceedings of the International Conference on Network and Mobile Computing (NMC) 2006
ページ: CD ROM File Index No. NMCO28
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