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2006 年度 実績報告書

中学校における理系教科の横断的新領域『モデリング』のカリキュラム開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 16653088
研究機関信州大学

研究代表者

田澤 紘一郎  信州大学, 教育学部, 助教授 (00020610)

研究分担者 宮崎 樹夫  信州大学, 教育学部, 助教授 (10261760)
榊原 保志  信州大学, 教育学部, 教授 (90273060)
キーワード中学校 / 理系教科 / モデリング / カリキュラム
研究概要

平成18年度には横断的新領域『モデリング』の構築原理に基づくカリキュラムを開発・実践するために,次の2点について考察した。
●「不確実性」領域のカリキュラムに関する考察
理系教科を横断可能な領域として,PISA調査(OECD生徒の学習到達度調査)の「不確実性」領域に着目した。そして,この領域の教材開発が先進的に進められ,PISA調査で一定の成果をおさめているオーストラリアの教科書を分析した。
その結果,第8学年で,「統計的探究」として6ステップが明記されており,理系教科で扱われる事象とともに,それ以外の社会的な事象についても,統計的な手法でモデリングの教材化がなされていることがわかった。そして,「統計的な探究」の各ステップは,数学的モデリングプロセスの諸側面を事象の考察に即して具体化・細分化したものとしてみることができることがわかった。
●「モデリング」にかかわるカリキュラムの実践に関する考察
中学校第1学年「空間図形」において,「モデリング」にかかわるカリキュラムを試作・試行した。この結果,カリキュラムの開発において大学の研究者と中学校の授業者がカリキュラムの目的・内容について共通理解するとともに,教育及び数学教育に対する考え方,授業感などについても共通理解を深めておくことが重要であることがわかった。また,カリキュラム開発後,より多くの教師にカリキュラムを利用してもらうためには,カリキュラムそのものに加え,カリキュラムに含まれる教材に対する見方や指導感などを何らかの「形」にして提供する必要があることがわかった。本年度は,「形」として提供する一つの方策として,大学の研究者と連携してカリキュラム開発にあたった授業者の考えをビデオコンテンツとして制作した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 中学校数学における3次元動的幾何ソフトの利用に関する研究 : 空間図形のカリキュラム開発における新たな可能性2006

    • 著者名/発表者名
      宮崎樹夫, 他6名
    • 雑誌名

      日本科学教育学会年会論文集30(日本科学教育学会第30回年会 : 筑波学院大学(つくば市) 30

      ページ: 389-390

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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