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2004 年度 実績報告書

教師用子どもの行動チェックリストの妥当性と信頼性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16653094
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

宇野 宏幸  兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (20211774)

研究分担者 井澤 信三  兵庫教育大学, 学校教育学部, 講師 (50324950)
小島 道生  長崎大学, 教育学部, 講師 (50362827)
キーワード行動 / チェックリスト / 教師支援 / ADHD / 広汎性発達障害 / 妥当性 / 信頼性
研究概要

行動チェックリストの質問項目内容を収集する目的で、現職教員を対象にして学校における子どもの気になる行動について調査をおこなった。収集した内容について専門研究者の意見を取り入れて内容的妥当性の検討をおこなった後に、最終的に120項目を質問項目内容として採用した。次に、小学校低学年を担任する教師を対象に120項目についてその行動が子どもにあるかどうか「ある」、「ない」の2件法で回答を求めた。教室にADHDあるいは広汎性発達障害(PDD群)と診断された子どもがいる場合にはその子どもを、いない場合にはランダムに選ばれた一人の行動を評価してもらった。さらに、ADHD-RSについても同様に評定を求め、その評価点からADHD群と健常児群を設定した。各項目で健常児群とADHD群間、健常児群とPDD群間で「ある」、「ない」と答えた割合に差があるかどうか検討したところ、すべての項目で0.1%水準の有意差が認められた。その程度を定量的にしらべるため、健常児群とADHD群間、健常児群とPDD群間およびADHD群とPDD群間でファイ係数を求めた。これらの組み合わせでファイ係数が少なくとも0.4以上の102項目を用いて、ADHD群とPDD群のデータを対象に階層的クラスター分析をおこなった結果、「注意」、「持続性」、「衝動性」および「柔軟性」の4つのカテゴリーに整理することができた。それぞれのカテゴリーと各項目間の点双列相関係数、およびα係数を求めて内的一貫性(信頼性)の検討をおこなった。それぞれのα係数は、0.849,0.864,0.900と0.823であり、ほぼ満足できるレベルにあった。カテゴリー間の相関係数を求めたところ、「注意」、「持続性」、「衝動性」については相互に関連性が高いことがわかったが、「柔軟性」は他の3つのカテゴリーから比較的独立していた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 注意欠陥/多動性障害の衝動性に関する検討2004

    • 著者名/発表者名
      荒牧要右, 宇野宏幸
    • 雑誌名

      脳と発達 36巻6号

      ページ: 467-472

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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