研究課題/領域番号 |
16656025
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
興 雄司 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教授 (10243908)
|
研究分担者 |
渡邉 博文 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助手 (30363386)
河合 壯 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (40221197)
|
キーワード | フェルスターエネルギー移譲 / 色素レーザー / フルオレン骨格 / ペリレン骨格 / DFBレーザー / 有機固体レーザー |
研究概要 |
●FET制御のシミュレーションコードをC言語とランダム分散モデルを使用して試作した。作成については、蛍光体→蛍光体や燐光体→蛍光体などのモデルを想定し、このモデルをもとにプログラムを作成している。次に、シミュレーションを用いて動作の検討を行った。このプログラムコードより、当初の予想通り、N_D^*>N_Aの領域でRは制御でき、R^〜R_0の領域では励起強度により大きくFETの効率が変化することが確認できた。 ●次にレーザー色素(LD)とフォトクロミック(PC)分子の共ドープサンプルの作製であるが、対象となる、PC分子が入手できなかったため、代用としてレーザー色素を用いた共ドープサンプルを作製した。ドナーLDにはフルオレン骨格の青色蛍光体を用い、ドナーにはクマリン540Aレーザー色素を利用した。両者の共ドープ薄膜は良好なレーザー発振を示し、波長帯域も500nmから540nmと非常に広いシングルモード発振を得ることが出来た。そのエネルギー移譲の効率やR0については現在測定をおこなっているところである。 ●PC分子の合成、提供については、PC分子が強度の光照射によってフォトクロミック状態が元に戻ってしまう問題が発見されたため、この問題の起きにくい分子を設計中である。現在、フォトクロミック分子の代わりにペリレン系骨格の分子を用いた円偏光利得に方よりのあるアモルファスレーザーの調査をおこなっている。現在、このペリレン系骨格分子の特性を明らかにするとともに、次年度の準備としてPCを想定した予備実験を行っている。
|