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2004 年度 実績報告書

水中衝撃波を用いた生体組織再生プロセスの高効率化に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16656065
研究機関九州工業大学

研究代表者

玉川 雅章  九州工業大学, 大学院・生命体工学研究科, 助教授 (80227264)

キーワード界面張力勾配 / 微細粒子 / 原子力間顕微鏡 / ケモカイン / 好中球
研究概要

本研究では,水中平面衝撃波の培養細胞への影響を調べることを目的とし,分散内皮細胞と組織内皮細胞へ衝撃波を作用させた際の,形状変化,細胞面積履歴変化,細胞数履歴変化を検討した.その結果,以下の結果を得た.
(1)分散内皮細胞
1.衝撃波を作用させることによって,分散内皮細胞の形状,面積増加率,細胞数に影響を及ぼすことが確認できた.
2.細胞半径は,衝撃波を作用させると,収縮する傾向があった.
3.衝撃波作用回数を増加させるに伴い,影響は大きく現れた.
4.継代数が少ない細胞のほうが,衝撃波による形状変化は少ない.
5.継代数が少ない細胞のほうが実面積は小さいが,面積増加率,細胞数変化は大きい.
6.死滅率は衝撃波作用回数を多くするにつれ高くなり,継代数が少ない細胞のほうが死滅率は低い.
(2)組織内皮細胞
1.衝撃波を作用させることによって,細胞半径は若干収縮する傾向があった.
2.細胞半径は衝撃波を作用させた直後から,30分かけて徐々に変化した.
3.衝撃波によって,組織細胞はほとんど死滅しない.
以上のように,分散内皮細胞に関しては,衝撃波によりある程度の刺激を細胞に与えることで,細胞を活性化できることが示唆された.この結果から,衝撃波による細胞の増殖制御の可能性を示した.しかし,生体に近い条件である組織細胞に関しては,これまでの解析では機能変化は確認できなかった.今後の発展としては,組織内皮細胞実験での細胞機能(増殖因子)の解析を検討している.また,組織内皮細胞へのレーザ誘起衝撃波作用実験を検討している.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 平面衝撃波の培養組織細胞への影響2005

    • 著者名/発表者名
      北山雅允, 玉川雅章, 岩倉誠也
    • 雑誌名

      第17回バイオエンジニアリング講演会講演論文集 04-48

      ページ: 267-268

  • [雑誌論文] 水中衝撃波による培養内皮細胞の形態及び機能への影響2005

    • 著者名/発表者名
      北山雅允, 玉川雅章, 岩倉誠也
    • 雑誌名

      平成16年度衝撃波シンポジウム講演論文集 Vol.1

      ページ: 379-380

  • [雑誌論文] Effects of PLANE Shock Waves on Endthelial Cells in Vitro2005

    • 著者名/発表者名
      Masaaki TAMAGAWA, Masanobu KITAYAMA, Seiya IWAKURA
    • 雑誌名

      2005 ASME Summer Bioengineering Conference (To be presented)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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