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2004 年度 実績報告書

プライバシー増幅に対する情報理論的性能評価とその改良に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16656114
研究機関東京大学

研究代表者

山本 博資  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (30136212)

研究分担者 村重 淳  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (40302749)
小川 朋宏  東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 助手 (00323527)
キーワードプライバシー増幅 / 盗聴通信路 / 秘密保持通信路容量 / 通信路容量 / 可変長分割方式 / 再利用方式
研究概要

暗号システムや情報セキュリティシステムの安全性は,敵に対して知られずに2者間で共有した秘密情報(秘密鍵)に基づいていることが多い.そのため,秘密情報の一部が敵に漏えいした可能性がある場合は,新しい安全な秘密情報を共有しなおさなければならない.しかし,そのような場合に,敵に対して情報量的に完全に安全な新しい秘密情報を,元の安全でない秘密情報と公開通信路上での通信により生成できると非常に便利である.そのような,一部安全でない秘密情報から完全に安全な秘密清報を生成する技術を「プライバシー増幅」という.本年度は,Maurerが提案したプライバシー増幅プロトコルを改良し,元の秘密情報を認証用とプライバシー増幅用に分割して利用するときに,その分割比を可変にする可変長分割方式と,認証に利用した秘密情報をプライバシー増幅に再利用する再利用方式のプロトコルを提案し,それらが,Maurerのプロトコルに比べてかなり性能がよいことを,情報理論的に証明した.
また,秘密情報の初期共有を,盗聴通信路を用いて行う場合に,秘密保持通信路容量(Secrecy Capacity)C_sまで安全に秘密情報を送れることが知られている.しかし,秘密保持通信路容量C_sは,通常の通信路容量Cに比べて,一般に小さく効率が悪い.今回,複数の秘密情報を同時に多重符号化することにより,各々の秘密情報を盗聴者から安全に保ちながら,トータルのレートで通信路容量Cまでの伝送が可能な方式を考案し,その性能を情報理論的に評価した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 盗聴通信路において通信路容量を達成する安全な多重符号化法2005

    • 著者名/発表者名
      小林大祐, 山本博資, 小川朋宏
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術報告(情報理論研究会) 104・730(IT2003-73)

      ページ: 19-24

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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