研究概要 |
保有する汎用流体解析プログラムSTAR-CDをもとに必要なユーザーサブルーチンを追加開発することで計算機内に構造物周辺の腐食環境を再現する方法について検討するとともに,申請者らがすでに開発した腐食欠損履歴を考慮した耐力低下を時系列的に予測する構造解析システムとの統合方法を検討した.さらに,現有の腐食環境センサーACMセンサーなどを用い実際の腐食環境を測定し構築した数値腐食環境の妥当性を検証する方法についても検討した.具体的には以下の検討を行った 1.水蒸気の結露および飛来塩分の付着の問題に対し汎用流体解析プログラムSTAR-CDを用いる数値シミュレーションを試みる.そのためにまず,2主桁を対象に一定風速下での水蒸気の分布の検討. 2.腐食欠損履歴を考慮した力学性能低下を評価する構造解析法の精度確認を行うために実験を実施しと1.との統合法の検討. 3.2.での統合に必要な環境要因と鋼材の腐食欠損の関係を定量化.数値環境空間の精度を実測により検証する方法について検討.
|