研究課題/領域番号 |
16656161
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松岡 譲 京都大学, 地球環境学堂, 教授 (90109033)
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研究分担者 |
藤原 健史 京都大学, 地球環境学堂, 助教授 (90229071)
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キーワード | 環境戦略オプション / 技術対策 / 制度対策 / マネジメント / データベース管理システム / インターラクティブツール / シナリオ / 地域特性 |
研究概要 |
地球温暖化や廃棄物などの問題に対処するためには、技術、制度、政策及びそれらの人間的側面に関する知識と知恵を総動員する必要がある。この際、重要となる、それぞれの領域に関する実際的な先見的なファクトと見通しをどのようにアクセント付け、組み合わせれば、問題解決に接近できるか、の問に答える予見的かつ効率的に行うシステムを構築した。具体的には、現在及び近未来のわが国及び中国、インド等の民生、産業における技術情報、制度・マネジメント情報を網羅的に体系化し、それらのフィージブルな組み合わせが、どの程度の環境負荷削減と環境効率をもたらすかを具像的かつインターラクティブに行うツールを構築した。 まず、環境戦略策定システムの基本設計としては、地域及び国の両スケールについて、エネルギー、物質などの転換・消費技術、規則・慣習・市場バリア・購入支援制度や、使用・管理状況あるいは改善アイディア等に関する情報化のデータベース化、それらの管理システム(DMS)の基本設計、社会・経済マクロフレームのパターン化、将来設計モデル、ステークホルダー会議でのインタラクティブ的使用に必要な仕様などについて取りまとめた。要素データベースとしては、技術に関する諸情報(サービス種、効率、各種費用等)、関連諸制度(規制、慣習、市場バリア、購入支援制度等)、マネジメント情報(使用・管理状況、改善アイディア等)の定量及び定性的特性をデータベース化するための諸設計を行った。技術情報に関しては、前項に挙げたエネルギーボトルアップモデルの経験を参考にし、制度、マネジメント等についてはIHED、世界銀行などの既往研究を参照する一方、海外研究協力者にも助言を仰いた。また、研究代表者がこれまで経験した将来シナリオ策定作業(IPCC、MA等)を参考にしてシナリオデータベースの設計を行った。
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