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2005 年度 実績報告書

非分解性と信じられているプラスチックの分解酵素遺伝子のクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 16656258
研究機関大阪大学

研究代表者

片倉 啓雄  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50263207)

研究分担者 塩谷 捨明  大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50026259)
仁宮 一章  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (10379125)
キーワード生分解性プラスチック / ポリスチレン / 蛍光偏光法 / ポリ乳酸
研究概要

1.ポリ乳酸分解菌の単離と分解酵素の精製
平均分子量5000のポリ乳酸をカルボジイミド法によってFluorescein aminoacetamideで標識し、GPCで精製することによって蛍光標識ポリ乳酸(F-PLA)を得た。ポリ乳酸粉末を埋設し、数ヶ月放置した土壌に含まれるポリ乳酸分解酵素活性をF-PLA溶液の蛍光偏光度の減少によって測定したところ、有意に高い活性が確認された。ポリ乳酸微粉末を含む寒天培地に形成されるハローを指標にこの土壌からポリ乳酸分解菌を3種類単離した。16SrDNAの配列解析の結果、これらはStreptomyces属、Burkholderia属、もしくはProteobacterium属の微生物であると考えられた。この分解菌このうち、酸性pHでもポリ乳酸分解活性を示したStreptomyces属の微生物を培養し、その培養上清からPLA分解酵素の精製を試みた。この分解酵素は分解されやすいためまだ完全に精製するには至っていないが、分子量45k程度のプロテアーゼであると考えられる。
2.蛍光標識ポリスチレンの合成
スチレンおよびスチレンスルホン酸をエチレングリコール/メタノール溶液(1:1)に溶解し、azobisisobutyronitriteとアミノエタンチオールを加え、減圧下、60度で24時間反応させて重合させた。スチレンとスチレンスルホン酸の比率を変えることによってポリマーの親水性を、アミノエタンチオールの比率を変化させることによってポリマーの分子量を操作した。この反応によって、末端に導入されたアミノ基を、カルボジイミド法によってFluorescein aminoacetamideで標識し、蛍光標識ポリスチレンを得た。現在、これを用いてポリスチレン分解菌の単離と分解酵素の精製を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2002

すべて 産業財産権 (1件)

  • [産業財産権] ポリマーの分子量変化の分析方法、およびその方法に用いる蛍光標識化合物2002

    • 発明者名
      片倉 啓雄, 大政 健史, 岸本 通雅, 菅 健一
    • 権利者名
      科学技術振興事業団
    • 公開番号
      特開2003-247946
    • 出願年月日
      2002-02-25

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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