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2005 年度 実績報告書

植物の根表層工学の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16656259
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

吉田 和哉  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (50252622)

研究分担者 新名 惇彦  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (30029235)
キーワード植物細胞壁結合タンパク質 / 細胞壁結合性アミノ酸領域 / セルロース結合ドメイン / ペルオキシダーゼ / ファイトレメディエーション / 分泌シグナルペプチド / タバコ培養細胞
研究概要

目的タンパク質を細胞外分泌した後、細胞壁にトラップすることが可能になれば、環境浄化酵素の機能を引き出す上で有効であると考えられる。PRXによるフェノールの除去は、植物細胞壁にフェノールが酸化重合されることにより行われるが、このような反応系では、PRXを細胞壁に固定化することで細胞壁へのフェノール結合効率の上昇が期待される。細胞壁結合ドメインとしてArabidopsis thaliana EXP1由来Cellulose Binding Domain(CBD)およびNitociana tabacum TLRP由来Cys-rich Domain(Cys-D)の利用を検討した。
まず、細胞壁結合ドメインを融合した組み換えタンパク質を植物体根に添加し、各ドメインの機能評価を行う。緑色蛍光タンパク質(EGFP)をレポーターとして用い、各組み換えタンパク質を発現するための遺伝子構築を行った。大腸菌に導入後、IPTGによる転写誘導を行い、各組み換えタンパク質が生産されることを確認した。現在、各組み換えタンパク質の大量生産および精製を行う。植物細胞壁に各組み換えタンパク質を添加し、緑色蛍光を見ることで細胞壁との結合性を評価を行っている。
次に、CBDもしくはCys-DとHRP C1aの融合遺伝子にN末端分泌シグナルペプチドコード領域を融合した各遺伝子を、アグロバクテリウム法によりタバコ培養細胞に導入した。得られた形質転換カルスからタンパク質サンプルを調製して等電点電気泳動およびペルオキシダーゼ活性染色を行い、HRP C1aを発現するクローンを選抜した。これらのうち、Cys-D発現細胞の培地上清および細胞可溶性画分を調製し、等電点電気泳動を行い、細胞内と培養上清の両方に組換えタンパク質の生成が確認された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 植物小胞輸送工学2005

    • 著者名/発表者名
      吉田和哉, 松井健史, 新名惇彦
    • 雑誌名

      生物工学会誌 83

      ページ: 510-512

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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