• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

プラズマの電磁加速に関する最適制御

研究課題

研究課題/領域番号 16656266
研究機関東京農工大学

研究代表者

都木 恭一郎  国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (40172142)

キーワードプラズマ / 電磁加速 / 最適化
研究概要

プラズマを電磁加速する装置または実用上は宇宙機搭載用のスラスタとしてMPD(Magneto-Plasma-Dynamic)アークジェットがあるが、既に筆者らの手により宇宙実験での動作が確認されているものの、その推進効率は10%近辺であり、加速の効率には未だ改善の余地が多分に残されたままである。
今年度は、既に筆者らがMPDアークジェットの流れ場の様子を準一次元で解析し、その範囲で最適形状を提案していたものを発展させた。これまでは、変分法と言う手法でMPDアークジェットの幾何形状の最適化を行って来たが、今回はそれを遺伝的アルゴリズムによる手法に切り替えることで、将来の多次元による数値解析に適用するための準備とした。解析結果は旧来の変分法による解とほぼ同一であることが確認されたので、今後はこれを多次元するための準備を進めるとともに、流れ場の条件として、旧来の電磁加速のみを扱う仮定に電離過程、空力加速を取り込むことができる。
もう一つの成果は、実験によるもので、MPDアークジェットを本来の形そのままに同軸形状で製作し、上記の旧来の最適界とされる形状について、その推進性能つまりプラズマの加速性能を調べた。その結果、準一次元とは言うものの予測された形状に近いものが最も性能が良いと言うことが判明した。ただし、これは電離し易いアルゴン推進剤による場合に限り、旧来の計算で仮定していた最も単純な推進剤についての最適化にほぼ完全に適合する結論となった。
実験についても同様に今後の数値解析と平行して検証して行くが、今までのところ大変期待の持てる結果となっている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] MPDスラスタにおける電力-推進効率特性の電極形状依存性2005

    • 著者名/発表者名
      中田大将, 都木恭一郎
    • 雑誌名

      宇宙輸送シンポジウム講演集 H16

      ページ: H16-1-H16-4

  • [雑誌論文] Performance Characterization between Multichannel Two Deimensional Magnetoplasmadynamic Arcjet and Axisymmetric Thruster2004

    • 著者名/発表者名
      Daisuke Nakata, Kyoichiro Toki
    • 雑誌名

      Proceedings of the International Symposium on Space Technology and Science 47th

      ページ: 2004-s-24-1-2004-s-24-6

  • [雑誌論文] Experimental Approach to the Optimization of MPD Electrode Geometry2004

    • 著者名/発表者名
      Daisuke Nakata, Kyoichiro Toki
    • 雑誌名

      International Astronautical Congress 55th

      ページ: IAC-04-IAF-S.4.05 1-18

  • [雑誌論文] MPDアークジェットエンジンの内部形状最適化2004

    • 著者名/発表者名
      梅川秀一, 石川芳男, 都木恭一郎, 他
    • 雑誌名

      宇宙科学技術連合講演会講演集 第48回

      ページ: 2H02-1-2H02-4

  • [雑誌論文] 各種電極形状におけるMPDスラスタの性能評価2004

    • 著者名/発表者名
      中田大将, 都木恭一郎
    • 雑誌名

      宇宙科学技術連合講演会講演集 第48回

      ページ: 2H03-1-2H03-6

  • [雑誌論文] 様々な形状の同軸電極に対するパルスアーク放電の電流電圧特性2004

    • 著者名/発表者名
      中田大将, 都木恭一郎
    • 雑誌名

      電気学会総会講演集 047353

      ページ: 1

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi