研究課題
神経の化学伝達におけるPSの非対称分布の分子機構と膜融合における意義を、精製酵素とリポソームを用いた再構成系、単離小胞系、個体レベルで解明することを目的とする。PSの膜内移行に関与するPS-ATPaseに対する特異性の高いモノクローン抗体を作成し組織・細胞内局在性を調べた。PS-ATPaseはほとんどの細胞に発現していたが、特に、分泌機能が高進した細胞に高発現していた。内分泌細胞では分泌顆粒に、神経においてはシナプス小胞に主に局在していた。これらの膜系には強いATP依存性のPS輸送活性が検出できた。さらに、部位特異的変異導入したATPase IIを精製した。その再構成系を構築した。用いて触媒部位およびPS結合部位に関与するアミノ酸残基を一つ同定した。昆虫細胞SF9を用いたPS-ATPase IIの効率的発現系を構築した。このように研究計画は順調に推移している。来年度までで計画を達成し、PS-ATPaseが開口放出におけるPSの役割を解明する重要な因子である事を証明できるものと考えている。
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