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2004 年度 実績報告書

捕食者適応による表現系の可塑性を支配する遺伝子群とそのシグナル伝達のカスケード

研究課題

研究課題/領域番号 16657071
研究機関日本大学

研究代表者

森 司  日本大学, 生物資源科学部, 講師 (60241379)

キーワードエゾアカガエル / エゾサンショウウオ / サブトラクション / マイクロアレー / 表現型の可塑性 / 捕食者適応戦略
研究概要

研究目的
エゾサンショウオの捕食圧に対して膨満型に誘導されたオタマジャクシ個体と、捕食圧にさらされていない基本型の個体での顕著な形態的な差を示す体表で、いったいどのような遺伝子群が発現しているのか、そしてどのような遺伝子が抑制されているのかを見出すことにより、捕食者一被捕食者相互作用における表現型の可塑性を支配している進化生物学上極めて重要であると考えられる遺伝子のスクリーニングとマイクロアレーによる遺伝子発現のパターン解析を行い、ヤゴなどによる尾部の変化に対してはサブトラクションによる遺伝子のスクリーニングのみを行なうこととした。
研究の方法
充分に膨満化した実験群の表皮とコントロール群のオタマジャクシの表皮を剃刀で切り取り、RNAの抽出を行なった。このRNAを用いてサブトラクションを行い、さらに、この遺伝子を用いてマイクロアレー解析をおこなった。
研究の結果
サブトラクションの結果、carboxypeptidase B, trypsinogen, elastase I, fibrinogen, elastase II, tryacyl-glycerol lipase,やalpha I antitripsin genesが抑制遺伝子群としてスクリーニングされ、また、マイクロアレーの結果から、特にCarboxypeptidase Bはコントロールの1/100から3/100の発現しか無く、trypsinogen, elastase I, fibrinogenand elastase IIも同様に強く抑制されていた。このことから、オタマジャクシが膨満型するためには、先ずはfibrinolysisの増加による血管系の維持の必要性が予測された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Genetic basis of phenotypic plasticity for predator-induced morphological defenses in anuran tadpole, Rana pirica, using cDNA subtraction and microarray analysis2005

    • 著者名/発表者名
      Tsukasa Mon, Ikuei Hiraka, Youichi Kurata, Hiroko Kawachi, Osamu Kishida, Kinya Nishimura
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications 330

      ページ: 1138-1145

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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