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2004 年度 実績報告書

栄養環境によるエピゼネティックな状態の制御と食品栄養学への展開

研究課題

研究課題/領域番号 16658058
研究機関九州大学

研究代表者

今泉 勝己  九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (90037466)

研究分担者 佐藤 匡央  九州大学, 大学院・農学研究院, 助手 (90294909)
キーワードエピジェネテック / メバロン酸 / 代謝的刷り込み / メチル化 / インプリンテング / 脂肪酸合成酵素
研究概要

【目的】発育期における栄養摂取が成長後の代謝に影響を及ぼすという「代謝的刷り込み」が報告されている。本研究では、離乳期ラットにメバロン酸を添加した食餌を与え、成長後に肝臓脂肪酸合成酵素(FAS)発現に対する刷り込みが起こるか、さらにHepG2細胞を用いて検討を行った。
【方法】離乳期の2週齢雄SD系ラットに純化食(Cont群)および0.2%メバロノラクトンを添加した食餌(Mev群)で3週間飼育し、さらに4週間両群とも純化食で飼育した。また、HepG2細胞は3mMメバロノラクトンを添加した培地(Mev群)で36時間培養し、さらに通常培地で36時間培養を行った。
【結果】離乳期のラットにおいて、5週齢では肝臓のFAS活性およびそのmRNA量はCont群と比較して、Mev群では有意に上昇したが、9週齢ではCont群と比較してMev群では有意に低下していた。また、HepG2細胞では、36時間培養時においてFAS活性およびmRNA量はCont群と比較してMev群で有意に上昇したが、72時間培養時においてMev群ではCont群と比較して有意に低下した。
以上より、細胞培養系において細胞レベルでの刷り込み効果の機構解明が可能となった。次年度は、このメバロン酸による刷り込み効果の機構が、FAS遺伝子のプロモーター領域のCpG配列のメチル化によるものであるかを、コブラ法により検討する予定である。また、ゲノム全体のメチル化率も制限酵素法および^<32>Pリン酸取り込み法などにより測定する予定である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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