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2004 年度 実績報告書

スキューバ潜水による着底稚魚の効率的採集機材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16658075
研究機関北海道大学

研究代表者

宗原 弘幸  北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 助教授 (80212249)

研究分担者 三浦 汀介  北海道大学, 水産科学研究科, 教授 (60002094)
矢部 衛  北海道大学, 水産科学研究科, 助教授 (80174572)
キーワード着底稚魚 / 水中スクーター / そりネット
研究概要

本年度は、砂底域でサンプリングをするためのそりネットを試作した。試作機の作成にあたり、要点は、軽いが丈夫な作りになること、操作をダイバー一人で行えること、曳網速度は時速2km以上となること、運搬・標本の回収など水中作業が簡単にできることであった。実際の試作機の仕様は、以下の通りである。
1.推進機として、そりネットを挟むように2台の水中スクーターを取り付けた。スクーターは、水中で脱着可能にし、採集現場までの機材の運搬を容易にした。
2.中央に2台のスクーター(アポロ社製)を同時に稼働することが出来るスイッチと左右に方向転換できるようなレバーを取り付け、ダイバー(採集者)が水中で自由に活動できるようにした。
3.水中での最大速度は、時速約2.5kmで、稚魚採集に十分であった。また、すぐに水中での移動距離が計算できるように濾水計を取り付けた。
4.ネットは、網口1メートル、網高20cm、網丈1.5メートルで、コッドエンドのメッシュは、3mmとした。メッシュは、砂が通り抜ける最小サイズとし出来るだけ小さい稚魚が採集できるようにした。また、網の中央付近にステンレス製のヒトデトラップを取り付け、コッドエンドをチャックで開閉可能にし、水中でのサンプル処理を容易にする細工もした。
試作機が納品されたのが、10月だったため、着底稚魚密度が高い5月7月にはテストできなかったが、10月のテストでは、カレイ類、カジカ類、ヌメリゴチ類などの稚魚が採集された。また、エビジャコなど砂中に埋在している底生生物も多数採集され、本ネットが広範に使える可能性が期待できる結果が得られた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Mating systems and the reproduction of helpers in the cooperative breeding cichlid fish (Julidochromis ornatus) in Lake Tanganyika ; field observations and parentage analysis2005

    • 著者名/発表者名
      Awata, S, H.Munehara, M.Kohda
    • 雑誌名

      Behavioral Ecology (In press)

  • [雑誌論文] Ultrastructural observations of euspermatozoa and paraspermatozoa in a copulatory cottoid fish Blepsias cirrhosus.2004

    • 著者名/発表者名
      Hayakawa, Y., H.Munehara
    • 雑誌名

      1.J.Fish Biol. 64/1

      ページ: 1-10

  • [図書] 「シベリアの古代湖で見たカジカの卵」魚類の社会行動32004

    • 著者名/発表者名
      宗原弘幸
    • 総ページ数
      184-218
    • 出版者
      海遊舎

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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