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2004 年度 実績報告書

自然環境下におけるスケトウダラの遊泳姿勢角度の高精度計測手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16658076
研究機関北海道大学

研究代表者

宮下 和士  北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 助教授 (70301877)

研究分担者 綿貫 豊  北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 助教授 (40192819)
河邊 玲  長崎大学, 水産学部, 助教授 (80380830)
キーワードスケトウダラ / データロガー / 遊泳姿勢
研究概要

本調査の前に、長期間かつ高精度の測定を目的としたデータロガーの装着方法の確立、装着による個体への影響、そして装着後のデータロガーの脱落の有無を明らかにするために装着予備実験を行った。装着方法は、データロガーの装着により装着個体の行動へ及ぼす影響が最も少ないとされる腹腔内と胃内への挿入を検討した。本調査で使用する加速度データロガー(D2GT,空中重量:17.5g,水中重量:7.72g(海水),直径:2cm,長さ:5cm)と同様のダミーロガー(空中・水中重量,直径,長さ共にD2GTと同様)を作成し、2005年2月7日にスケトウダラ8個体(平均尾叉長:45.25cm)にダミーロガーを腹腔内と胃内それぞれ4個体ずつに装着して実験水槽で約1ヶ月間にわたって長期飼育を行った。腹腔内挿入は、排泄腔前部に体軸にそって切れ目を入れダミーロガーを挿入し、生体用縫合糸で縫合した。また、胃内挿入は口頭より挿入棒を使用して胃内に挿入した。装着数時間後は装着の影響が見られたものの、1日後からは装着の影響と思われる異常な行動は見られなかった。装着後5日目、2個体で胃内に挿入したダミーロガーを吐き出し脱落したが、残り2個体では1ヶ月経過したのちも脱落のする事はなかった。また、腹腔内の挿入状況を確認するため装着後1週間で2個体から腹腔内のダミーロガーを回収し経過をみたが、縫合が解ける事もなく装着に関して問題は見られなかった。腹腔内挿入の残り2個体では1ヶ月経過後も腹腔内から脱落することはなかった。以上の結果から、本調査でのデータロガー装着方法は、長期間脱落が無く個体への影響がより少ない腹腔内への挿入方法を採用する。本調査は、2005年3月下旬より行う予定であり、現在準備を行っているところである。

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公開日: 2006-07-11   更新日: 2016-04-21  

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