研究課題/領域番号 |
16658081
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
荒井 修亮 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (20252497)
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研究分担者 |
守屋 和幸 京都大学, 情報学研究科, 教授 (90159195)
赤松 友成 独立行政法人水産総合研究センター, 水産工学研究所・水産情報工学部, 主任研究官 (00344333)
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キーワード | ジュゴン / 音響データロガー / 鳴音 / 摂餌音 / タイ国タリボン島 |
研究概要 |
ジュゴンは草食性の海生ほ乳類(海牛類)で熱帯から亜熱帯の沿岸域に生息する。我が国の沖縄本島周辺はジュゴン生息の北限と言われており、同海域に生息するジュゴンは生物学上非常に重要な希少種である。このため、生息頭数の確認(環境省)、漁業による混獲の回避と餌場である海草群落の保護・培養(水産庁)等、国を挙げての対策が講じられている。しかし、既に沖縄海域では10頭未満の生息頭数と言われており、講じる対策の生物学的根拠の調査すら危ぶまれている現状である。我々はこうした緊急を要する事態に対して、ジュゴンの生態を直接観察可能なタイ国沿岸にフィールドを求めた。そして、特に漁業による事故死を未然に防止するためのジュゴンモニタリングシステムを、ジュゴンの鳴音を長期間記録する音響データロガーシステムによって構築することを目的とする。平成17年度には次の項目について研究を実施した。 1.ジュゴン探知システムの改良 既に開発済みのジュゴン鳴音自動録音装置(AUSOMS-D)の改良を行い大幅な小型化を実現した。 2.ジュゴンの鳴音を利用した探知実験 現地実験をタイ国トラン県タリボン島周辺海域で平成17年11月(雨期)並びに平成18年2月-3月(乾期)に行い、ジュゴンの鳴音録音と同時にジュゴンの餌場である海草藻場の連続観測を実施した。 3.音響データの解析 AUSOMS-Dから得られた連続記録からジュゴンの音声を抽出し、その到来方向からジュゴンの移動を推定するとおもに、計測誤差について評価を行った。また、海草藻場の連続観測から得られたジュゴンの摂餌の痕(ジュゴン・トレール)と摂餌音のデータ解析から、ジュゴンの摂餌生態を推定した。
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