研究概要 |
今年度は,「消費水量の空間分布特性を考慮した施設畑節水灌漑のための近赤外画像データの利用」の基礎研究として,土壌水分および施肥量を変えた条件で栽培した作物の近赤外線画像を撮影し,それを解析した.まず,ビニールハウス内において,土壌水分条件(3段階)×施肥量条件(3段階)の9通りのポットにブロッコリを栽培した.そして,近赤外線領域の画像の撮影が可能なCCDカメラを用いて1ポットずつ撮影した.撮影条件として,自然光下,近赤外線照射およびバンドパスフィルタ使用を試した.画像解析ソフトを使って近赤外画像を解析し,得られた画像情報と土壌の水分・養分条件との関係について検討した.また,土壌水分・養分条件の違いが作物の水消費に及ぼす影響を調べるために,ポロメーターを用いて蒸散速度を測定した.これまでの研究結果について,アメリカ農業工学会年次国際会議(2005年7月,タンパで開催)にて発表を行う予定である.
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