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2004 年度 実績報告書

ウシ肝cDNAマイクロアレイの評価と妊娠ウシ肝の特異発現遺伝子の検索

研究課題

研究課題/領域番号 16658105
研究機関岩手大学

研究代表者

橋爪 一善  岩手大学, 農学部, 教授 (10355737)

研究分担者 森松 正美  北海道大学, 大学院・医学研究科, 助手 (70241370)
高坂 哲也  静岡大学, 農学部, 教授 (10186611)
キーワードウシ / 肝臓 / マイクロアレイ / 遺伝子 / 子宮・胎盤
研究概要

ウシ子宮・胎盤特異的cDNAマイクロアレイおよびウシ肝cDNAマイクロアレイを用いて、子宮・胎盤および肝臓mRNAを相互に検索することからウシ肝に特異的に発現する遺伝子群を特定することを試みた。発情周期のウシから採取した肝mRNAを1933の遺伝子を配置したウシ子宮・胎盤マイクロアレイにハイブリダイゼーション、発現強度を解析し、ウシ子宮内膜mRNAでの発現と比較検討した。両者の発現比から833(内遺伝子名が特定されるもの582)遺伝子は子宮内膜で優位に高い発現であり、肝で高い発現を示した遺伝子数は136(73)、両者で発現比に優位性が認められない遺伝子数は966(697)であった。また、ウシ肝cDNAマイクロアレイ(2808遺伝子のスポットを含む)を用いて子宮mRNAをハイブリダイゼーションし、発現強度をウシ肝mRNAと比較、解析すると、肝特異的な遺伝子2061(内遺伝子名の明確なもの1100)、子宮・胎盤特異的な遺伝子155(119)、共通なもの592(573)であった。両アレイで重複が無いと仮定すると子宮・胎盤および肝臓に由来する約4700のcDNAの内、約33%は両組織で同様に発現する共通の遺伝子で有り、子宮・胎盤および肝で特異的に発現する遺伝子は、それぞれ約20%および47%であった。ウシ肝マイクロアレイにおける肝組織特異的な遺伝子は、約73%を占め、また、その内訳は、既知遺伝子1100(肝アレイ全体の39%)、未知遺伝子961(肝アレイ全体の34%)であり、肝アレイが子宮・胎盤アレイに比較してより組織特異的な遺伝子群を含んでいることが明らかとなった。
肝由来の未知遺伝子群には数多くの肝で高発現する遺伝子を含んでおり、これらの遺伝子配列を精査すれば、これまで明らかでないウシ肝特異的な遺伝子が明らかとなることが示唆された。
今後、異なる組織間の発現強度から組織特異的な新しい遺伝子を検索することによりウシ肝臓特異的に発現する遺伝子群を持つマイクロアレイの高度化が達成できると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Gene Expression Profiles of Bovine Trophoblastic Cell Line (BT-1) Analyzed by a Custom cDNA Microarray2005

    • 著者名/発表者名
      K.Ushizawa, T.Tkahashi, K.Kaneyama, T.Tokunaga, Y.Tsunoda, K.Hashizume
    • 雑誌名

      J Reproduction Development 51(未定)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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