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2004 年度 実績報告書

ヒト型HIV感染防御抗体・ヒト型エイズ発症防止抗体の創製のための生化学的基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 16659023
研究機関熊本大学

研究代表者

庄司 省三  熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (60040317)

研究分担者 三隅 将吾  熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教授 (40264311)
高宗 暢暁  熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (60322749)
キーワードHIV-1 / ワクチン / コレセプター
研究概要

エイズ発見以来、24年を経過したが、予防のための究極のワクチン開発を行う上で、とても厳しい状況が続いている。そこで、申請者らは、(Shoji et al.,J.Virol.,75,11614-11620(2001))HIV-1 coreceptor-based vaccineを提案し、国際的に評価されている。これまでに、HIV-1が宿主侵入の際に利用するレセプター(ケモカィンレセプター)の第2細胞外ループ(ECL-2)を構成するundecapeptidyl arch(UPA)に注目し、このUPA構造を基礎にしたミミックペプチド抗原を作製した。本抗原をマウスおよびカニクイザルに接種することにより、ケモカインレセプターに対する自己抗体を誘導でき、本抗体はin vitroにおいてHIV-1のさまざまなcladeに対して強力に感染を防止できるだけでなく、カニクイザルを用いたサルエイズモデルにおいて、静脈より攻撃接種されたウイルスの急性感染を抑えることを明らかにできた。そのような背景のもと、本ワクチン戦略をもって実用化ワクチンを開発する場合、アジュバンドが重要なファクターになる。最も、ヒトに対して安全性試験等で優れているアジュバンドタンパク質.として、イシフルエンザワクチンがあるので、インフルエンザタンパク質をキヤリアタンパク質として用いた。申請者等は、本年度UPA構造をもとにしたミミックペプチドとインフルエンザタンパク質とをコンジュゲートさせた抗原の抗原性の有無およびどの程度の免疫応答が誘導されるか検討した。その結果、キャリアタンパク質とUPAミミック抗原の結合比と免疫応答の関係を含め、ヒト抗体遺伝子を組み込んだゼノマウスを用いてケモカインレセプターを標的としたヒト型HIV感染防止抗体・エイズ発症防止抗体を創製するための基礎データを得ることができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Inhibition of R5 HIV-1 infection HIV-1 infection with autoantibody against extracellular loop2 (ECL-2) in CCR52004

    • 著者名/発表者名
      Kusaba, M., S.Misumi, N.Takamune, S.Shoji et al.
    • 雑誌名

      生化学 76

      ページ: 872

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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