研究課題/領域番号 |
16659054
|
研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
廣田 秋彦 島根大学, 医学部, 教授 (50156717)
|
研究分担者 |
伊藤 眞一 島根大学, 医学部, 助教授 (10145295)
榎本 浩一 島根大学, 医学部, 助手 (70112125)
|
キーワード | 光学的測定法 / 膜電位感受性色素 / 落射螢光法 / 高輝度安定光源 / タンデムレンズ / 超高輝度LED |
研究概要 |
アーク発光系の光源のランプとして、広く収集した情報をもとに検討を加えた結果、研究開始当初に想定していたキセノンランプ光源より、メタルハライドランプ光源の方が、発光効率、色温度、価格のすべての点で研究の目的により合致すると考えられた為、交付申請時には17年7月発売予定のメタルハライドランプ光源を購入する予定とした。しかしデモ機を借りて確かめた結果、デモ機完成時まで予測困難との理由で性能表に掲載されていなかった、出力光に含まれる熱線の量が非常に大きいことが判明した。その結果、赤外線を遮断する目的で設置する予定であったコールドフィルター自体が耐熱温度を超えてしまい設置出来ないことがわかった。そこで、申請時に予定していたキセノンランプ光源を購入することに再度変更した。しかし、この光源の出力光に含まれる熱線の量も、メタルハライドランプ光源ほどではないもののかなり大きく何らかの改造が必要なことは、昨年度中に明らかになっていた。改造方法をいろいろ検討し、最終的には特注でダイクロイックミラーを作製し、さらにコールドフィルターを通すことで、熱線対策をすることに決定した。少量の特注品に対応してくれる業者を探し出し、波長700nm以上の光は95%以上透過し、600nm以下の可視光領域は95%以上反射するダイクロイックミラーを入手した。今年度はこれを組み込んだアダプターを作製することで熱線対策を施したキセノン光源とするところまで進捗した。一方、発光ダイオードはLumiledsのLuxeonシリーズが発光強度の点で最も目的に合致する素子と結論し、これを購入していろいろ調べた。最終的に、発光ダイオードの輝度が素子の発熱により暗くなってゆくことの対策だけがまだ見つからず、試行錯誤している状態にある。来年度は最後の難関であるこの点をどう解決するかに重点的に取り組む予定となった。
|