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2006 年度 実績報告書

ヒト及びスンクス扁桃・パイエル板粘膜上皮に局在するM細胞の免疫組織学的性状

研究課題

研究課題/領域番号 16659108
研究機関関西鍼灸大学

研究代表者

木村 通郎  関西鍼灸大学, 鍼灸学部, 教授 (50111745)

研究分担者 東家 一雄  関西鍼灸大学, 鍼灸学部, 助教授 (90183491)
藤原 哲次  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (80326371)
キーワードスンクス扁桃 / ヒト扁桃 / パイエル板 / IgA / M細胞 / 樹状細胞 / 接着因子 / 粘膜免疫
研究概要

平成16〜18年科研費補助金交付を受けていたので、各年度ごとの研究実施計画に従い、実験を履行し、平成18年度は、過年度研究結果を踏まえIgA粘膜免疫系とM細胞相関についても検索した
1.透過電子顕微鏡観察ではヒト口蓋扁桃上皮(粘膜上皮)・耳管扁桃上皮(線毛円柱上皮)に細胞質の電子密度がやや高く細胞内小器官に富み、細胞表面に不規則な微絨毛(Microfold)を有する特異な形態のM細胞が確認できた。そして、それらM細胞ほ単層で隣接する上皮細胞とはjunctional complexによって接していた。
2.スンクス口蓋扁桃・耳管扁桃及びパイエル板上皮に於いてもヒトのM細胞の微細構造的特徴を有するスンクスM細胞が確認できた。
3.スンクス口蓋扁桃・耳管扁桃及びパイエル板円蓋上皮のM(microfold)細胞の特異染色のためUropaeous Aggulutininレクチン及びBandeiraea simplicioliaレクチン(同レクチンはラット・マウスの回腸パイエル板のM細胞を特異的親和性を有する)を用い、組織化学的手法(濃度・反応時間講を変え)工夫し特異的染色を試みたが、満足する結果が得る事はできていない。
4.ヒト扁桃標本のレクチン特異染色でも特異染色に成功できなかった。
以上1,2,3の結果が平成18年度の主な実績であるが、一連の研究で、それらM細胞はIgA粘膜免疫機構にあって、扁桃陰窩やパイエル板円蓋など特化した粘膜上皮上皮に限局し特異な抗原取り込み細胞として上皮細胞から分化したもので、粘膜固有層や所属リンパ節内を遊走する樹状細胞やMacrophageとは異なる生理学的特性を有していることが推察された。
以上の成果を踏まえ、平成19年度は、口腔及び鼻腔内抗原感作スンクスを対象にそれら扁桃・パイエル板粘膜上皮ないM細胞・樹状細胞・Thリンパ球相関を検索しIgA粘膜機構でのM細胞特性について考察する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Functional of tonsils in the mucosal immune system of the upper respiratory tract using a novel animal model, Suncus murinus2006

    • 著者名/発表者名
      Suzumoto M
    • 雑誌名

      Acta Oto-Laryngologica 126

      ページ: 1164-1170

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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