研究概要 |
本研究は医師に対しては,本来,患者病名の設定手順である疑い病名,診断病名,確定病名をEBMに基づいて時系列的に入力する啓蒙活動を行い,患者に対しては分かり易い医療と必要な情報の提供を実施すると共に,病院情報システムの一部を患者にも分かり易い形態でセキュリティを考慮しつつ提供する,医療情報共有化のためのシステム開発を目的とし,オーダリングを実施する際に患者にもその内容を分かり易く患者側の画面に表示するという極めて単純な内容である。 本年度の目標は申請中のデュアルモニタ対応のパーソナルコンピュータを用いて医師側のオーダリング画面(メイン画面)の模擬的なオーダリングの実施により患者側の患者説明用画面(サブ画面)に検索内容を表示するシステムを,処理系ソフトウェアを用いて開発する事であった。 1.メイン画面とサブ画面の画面構成の設定と表示機能の設定 メイン画面の内容項目とサブ画面の内容項目の設定と検討を実施した。 デェアルモニタの利用は最新のOSだと特別な装置は必要とせず,OSの設定だけで簡単に実現した。 2.データベースとの連結と検索用ソフトウェアの作成 サブ画面の項目について,分かり易い用語を用いた説明内容の検討,データベースの再構築とリンケージを実施した。 3.将来の発展的利用ために,医師のオーダリングと切り離した患者自習用ソフトウェアの開発 処方や検査項目を検索すると,内容説明が表示されるソフトウェアを開発中である。
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