研究課題/領域番号 |
16659159
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
早川 岳人 島根大学, 医学部, 助手 (50362918)
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研究分担者 |
上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
喜多 義邦 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (80161462)
藤田 委由 島根大学, 医学部, 教授 (70173440)
谷原 真一 島根大学, 医学部, 助教授 (40285771)
天野 宏紀 島根大学, 医学部, 助手 (80293033)
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キーワード | 認知症 / 前向き研究 / MMSE / 発症登録 |
研究概要 |
1.研究の目的 社会の高齢化に伴って認知症(痴呆)患者は増加し続け、2015年には262万人に達すると推定されている。その予防対策を講じるためには、認知症の危険因子を明らかにしていく必要がある。今回の研究では、前向き研究の手法を用いて、認知症に及ぼす危険因子を明らかにすることと、地域における認知症患者の発症率を明らかにすることを目的に研究を進めていった。 2.本研究の特色と意義 調査地区としている滋賀県高島市(旧高島郡)は、共同研究者と挙げている滋賀医科大学が中心に、平成元年から脳卒中・心筋梗塞の発症登録を実施している。この登録はWHO MONICA Studyに準拠した質の高い研究である。登録を行っていることから認知症の発症状況の把握や発症に及ぼす脳梗塞の影響を明らかにすることがしやすいことから、研究を計画した。 3.今年度の実績 調査地区として選定した旧滋賀県高島郡高島町およびマキノ町(現在は滋賀県高島市として合併)において、調査目的の説明を行い、両町から調査実施の承諾を得た。調査に使用する認知症スケールは、分担研究者と検討を重ねた結果、Mini Mental State Examination (MMSE)痴呆スケールを使用することとした。この他に日常生活動作状況、生活状況に関する調査を実施することとした。調査方法は、臨時看護職員を雇うこととした。 また、米国ピッツバーグ大学のDr. Hiroko Dodge氏と認知症患者の有病率や発症率の日米比較を行い、本研究で得られたデータを国際共同研究として発展させていくこととした。調査は、平成17年度6月以降に行う予定を立てた。
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