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2004 年度 実績報告書

健康食品「アマメシバ」による閉塞性細気管支炎の発症機序に関する免疫学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 16659214
研究機関鹿児島大学

研究代表者

東元 一晃  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60363628)

キーワードアマメシバ / 閉塞性細気管支炎
研究概要

<アマメシバ摂取マウスモデルの作成>
マウス(BALB/cAnNCrj及びC57BL/6NCrjの2系統6週令で38例ずつ)を対象群、アマメシバ低用量投与群(200mg/kg/日)、高用量投与群(2000mg/kg/日)に分け、その生存期間を観察、8週、16週、32週後に剖検し、肺組織を検討した。結果、対象群および低用量投与群においては、観察期間中変化は見られなかったが、高用量投与群において、16週までに途中死亡するマウスが5例発生した。剖検肺組織においては、一部、気管支周囲への細胞浸潤および線維化やBALT過形成が認められるものもあったが、明らかに閉塞性細気管支炎の像を呈する組織所見は得られなかった。それらの気道病変発症例(C57BL/6NCrj)の肺組織における免疫学的検討では、凍結肺標本よりmRNAを抽出しサイトカイン発現を対象群と比較したところ、気道病変例では、IFN-γの発現が少なく、MCP-1の発現が多いという結果が得られた。IFN-γは線維芽細胞の増殖を抑制し、MCP-1は大食細胞の増殖を促進するとされており、閉塞性細気管支炎の病態形成を支持する所見とも考えられた。その他種々のサイトカインやケモカインの関与も報告されており、今後検討する予定である。
<アマメシバ関連閉塞性細気管支炎症例の摘出肺に関する病理組織学的検討>
本邦におけるアマメシバ閉塞性細気管支炎の初発報告例は、その治療のため、生体肺移植を行った。その摘出肺における詳細な病理組織学的検討も進行中である。組織所見は増殖性閉塞性細気管支炎(proliferative BO)と収縮性閉塞性細気管支炎(constrictive BO)の所見が両方認めらた。現在、その免疫組織化学的研究なども進行中であり、本症の病態及び発症機序の解明するために、上記アマメシバ摂取マウスの研究結果とも比較検討していく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Outbreak of Bronchiolitis obliterans Associated with Consumption of Sauropus androgynus in Japan - Alert of Food-Associated Pulmonary Disorders from Japan2005

    • 著者名/発表者名
      Oonakahara K, Higashimoto I
    • 雑誌名

      Respiration (In press)

  • [雑誌論文] アマメシバによる細気管支炎2005

    • 著者名/発表者名
      東元 一晃, 大中原 研一 他
    • 雑誌名

      呼吸器科 (In press)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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