| 研究概要 |
近年、気管支喘息、アトピー性皮膚炎などアレルギー疾患の増加が大きな社会問題になっている。従ってこれらに対する適格な対策の確立が急務である。個々の患者における多彩な病因・病態に対して、個々に対する対策の開発。すなわちオーダーメイド治療(個別化治療・テーラーメイド治療)である。その為に必須なことは、個々の患者の病因・病態を適格に認識し、把握することである。そこで申請者らは本研究において、病因・病態を正確に診断するためのアレルギーの系統的な遺伝子診断キットを開発することを目的とした。本研究の研究実施計画はほぼ達成された。(1)アレルギー(アトピー)の病因遺伝子群を系統的、多角的に解明し、アレルギーの系統的遺伝子診断キットが開発され特許申請中である。
(2)(1)アレルゲン侵入からアレルギー症状出現までの全免疫アレルギー反応系における個々の部位・分子をコードする遺伝子とその異常を系統的に整理・分類し、新たにアレルギーを遺伝子学的に分類した。(3)すなわち<1>抗原提示<2>過剰なIgE産生(IL-12R, IL-18R, IFNγR, IL-4Rなど)<3>メディエーター産生(5LO,LTC4S遺伝子など)<4>標的臓器。上記の結果を中心としてアトピー(アレルギー)を系統的に遺伝子学的に分類し、これらの遺伝子診断(予知・早期診断)キットが開発された。(1日で結果が得られる)。その方法としてインベーダー法を採用した
|
