研究課題/領域番号 |
16659282
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
右田 真 日本医科大学, 医学部, 助教授 (50256963)
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研究分担者 |
植田 高弘 日本医科大学, 医学部, 助手 (20322505)
早川 潤 日本医科大学, 医学部, 助手 (10386196)
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キーワード | 造血幹細胞 / 臍帯血移植 / SDF-1 / Dextran sulfate |
研究概要 |
造血幹細胞移植は血液疾患、悪性腫瘍など多くの疾患において日常的な治療となりつつある。造血幹細胞のソースとして骨髄血、G-CSFにより動化した末梢血、臍帯血が用いられている。造血幹細胞は患者とHLAの一致したドナーから供給されるが、今だ十分なドナーを得るに至らず臍帯血バンクに期待が寄せられている。しかし臍帯血の場合、含有される造血幹細胞の量により適応症例の制限がある。本研究は、この数の少ない造血幹細胞をex vivoで骨髄生着しやすく形質変化される新しい方法を確立しようとするものである。 我々は造血幹細胞移植において、SDF-1の分泌因子Dextran sulfate (Dex)、SDF-1、とさらにSDF-1の受容体CXCR-4に着目している。すでに、我々はマウス骨髄移植実験系とヒト造血幹細胞をマウスに移植する系、造血幹細胞に対しレトロウイルスベクターを用いて遺伝子導入する系を確立している。さらに、これらの系を用いてDex,SDF-1の骨髄生着における機能を解析するために、これらの因子を造血幹細胞移植のドナーの骨髄細胞と共培養または遺伝子導入することによりレシピエントにおける生着効率を検討予定である。
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