研究課題/領域番号 |
16659326
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
山内 栄五郎 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教授 (90220433)
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研究分担者 |
熊野 玲子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (40350665)
福島 徹 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (60350667)
八木橋 国博 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (00329294)
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キーワード | 紫外線硬化樹脂 / 塞栓術 |
研究概要 |
一般に400nmから280nmまでの波長域の光線が紫外線と呼ばれ、A(320〜400nm)、B(280〜320nm)、C(200〜280nm)の3つの部分にわけられている。われわれは最もエネルギーは低いものの、光源として安全性が高く、使い易いA領域の紫外線を用いて、昨年はカテーテル実験を行った。 この実験結果により、365nmにピークを持つ紫外線光源が紫外線硬化樹脂塞栓療法に最適であることが分かった。樹脂素材としてはアクリロイル基を複数持っ多官能アレリレートがPII (primary irritation index:皮膚一次刺激性指数)も低く、良いと考えられた。 しかし問題はカテーテルを樹脂が出たところで、瞬時に樹脂が硬化するようにすることであり、このためにはより速硬性のある樹脂の開発と、十分な紫外線光量を照射出来るカテーテルの開発が必要と思われた。 そこでいままでのカテーテル内のファイバー数を90から120に増やした、新たなカテーテルを開発し実験を行った。このカテーテルの製作には時間と費用がかかり、1回使用したカテーテルは樹脂が硬化して、その後は使用できないため、今年度は10本特注して製作し、実験を行った。これより従来のものと比べて明らかに早い時間で硬化することが確認された。また、先端に紫外線が十分に行き渡る時間をかせぐため5mmほどの長さの樹脂が溜まるスペースをカテーテル先に作ることより、より効率的に硬化することが判明した。また、波及性の樹脂素材を用いることにより、重合が開始すれば光の当たってない部分でも硬化が始まる樹脂を用いることより、より早く効率的に硬化させられることが分かった。
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