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2004 年度 実績報告書

磁性を利用した遺残ガーゼ検知システムの構築と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 16659341
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

崎元 雄彦  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (70327071)

研究分担者 橋本 大定  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60092293)
キーワード遺残ガーゼ / アモルファス金属
研究概要

コバルト系アモルファス金属繊維(ユニチカ社製作:構成元素CoFeSiB)のモノフィラメント糸(φ50μm)一本を織り込んだガーゼ(以下アモガーゼ)を作成した。検知器としては昨年度購入した市販のハンドヘルドディテクタ(meto社製)を使用した。
最初に手術台や各種の金属製鉗子類の存在下で本検知システムの有用性に関し、検証を行った。本検知システムはアモガーゼのみに反応し、他の金属製の手術用機材には一切反応しなかった。
検知可能範囲の計測として、検知器とアモガーゼとの距離およびアモルファスガーゼの形状を変化させ感知限界を方眼紙上にプロットした。アモガーゼは4つ折りにした場合の感知距離が85mmであり、球状にした場合がもっとも感知距離が小さく25mmであり、形状によって感知距離に差が出ることが確認された。平面方向については、方眼紙上にアモガーゼを置き平行に移動させプロットした。結果として原点座標を中心とした傾いた2つの楕円形の範囲で検知距離が徐々に拡大していくことが確認された。
有用性に関して、豚を使用した動物実験を行った。開腹下でさまざまな形状としたすべてのアモガーゼの検出に成功した。
本検知システムは、検出性の簡便性や迅速性ならびに浸襲性の全ての面で従来のレントゲン糸に比べ優れていたが、検出可能距離にはアモルファス金属糸の形状に伴いある程度の限界があることも明らかとなった。そのために今後は検知範囲の領域の拡大のためのコイル形状の研究およびアモルファス磁気金属の織り込み法についての研究を行う予定である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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