• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

新規蛍光物質CdSeナノクリスタルによる食道癌細胞の生体内イメージング

研究課題

研究課題/領域番号 16659350
研究機関東北大学

研究代表者

宮田 剛  東北大学, 病院, 講師 (60282076)

研究分担者 大内 憲明  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90203710)
佐竹 正延  東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (50178688)
小林 正樹  東北工業大学, 教授 (90332981)
粕谷 厚生  東北大学, 学際科学国際高等研究センター, 教授 (10005986)
川添 良幸  東北大学, 金属材料研究所, 教授 (30091672)
キーワード癌細胞イメージング / ナノクリスタル / CdSe / Her2 / 食道癌
研究概要

(CdSeナノクリスタルの作成)CdSeナノクリスタルそのものは、すでに安定した作成法を確立したが、官能基を結合させるための外殻ポリマーコーティングが必要である。CdSeが重金属であることをふまえ、生体に無毒なシリカでコーティングを行ったところ、物質の持つ蛍光特性が減弱する現象が認められ、そのままでは本実験に使用できなかった。現在種々の条件下で、改良したコーティング法を続けて試行中である。実験ではQuantum dot社の、QD(外殻がZnS)を用いている。
(in vivo実験)ヌードマウスBALB/CにHer2発現ヒト食道癌細胞TEを移植し、坦癌マウスを作成した。長径5mm〜10mmの腫瘍となった時点で、尾静脈より605nm波長のCdSe-Her2抗体複合体を静脈注射して観察したところ、CdSeの腫瘍への集積が予想通り観察された。マウスの自家蛍光が存在するため、subtraction処理が必要であるが、腫瘍の蛍光像の撮影を行い、生体内イメージングに成功した。また、より長波長の700〜800nmのQDを用いることでさらに深部のイメージングが可能と予想され、検討の結果800nmで約1cmの深部でも体外から蛍光像のイメージングができることを確認した。
(大動物による内視鏡下手術応用への基礎実験)官能基を付加したCdSeナノクリスタルの腫瘍集積性を臨床応用するための基礎実験として、ブタを用いて大動物体内でCdSeナノクリスタルの検出を試みた。内視鏡下に食道粘膜下層にCdSeを局注した場合の食道周囲リンパ節および胃粘膜下層に局注した場合の左胃動脈周囲リンパ節を観察した。このとき使用した体腔鏡は通常の手術用硬性内視鏡の先端にレーザー照射装置を組み込んだ自作のものを用いた。局注と同時に局所-リンパ管-リンパ節の蛍光が検出でき、少なくとも数十分観察が可能であることを確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Nano-sized fluorescent particles as new tracers for sentinel node detection.2005

    • 著者名/発表者名
      Nakajima M, et al.
    • 雑誌名

      Cancer Sci. 96(6)

      ページ: 353-356

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2012-10-03  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi