研究課題
難治てんかん患者の手術例3例において側頭葉皮質を生かしたまま採取し、ポジトロンスライス計測によるブドウ糖代謝計測、光学計測による神経伝達計測を行った。lucigeninによるスーパーオキサイド発生の経時的画像定量法はこのうち3例で行なうことができた。実験時に、同じ計測環境でラット脳スライスを用いた計測を行い、おなじ反応が得られることを確認した。今回の手術症例も全ての手術患者が術前にポジトロンCTでの代謝計測と神経受容体システムに関しての計測が行われており、その結果をMRIと対応させ局所反応に関するdataを得ることができた。解析を行った結果、刺激を加えた際のスライス上の反応が安静時の生体での代謝と良く一致していることを見いだし、生体での計測とスライスでの計測を有る指標で定量的に比較できるという可能性を見いだした。論文投稿中である。同様なアプローチでラジカルイメージにおいても、スライスの動態計測で計測されるラジカル発生の画像化と、組織内で定量される発生ラジカルの定量との対比法の確立にある。In vitro dataをさらに増やし、解析中であるが現時点では得られたデーターの解釈に関しまだ検討の余地が大きい段階にとどまっている。一方で、対比のために行った虚血動物モデル実験では急性期の内因性アデノシンの放出をin vivo計測できる可能性を見いだすことができており、本モデルでのラジカル解析を今後の課題として行う予定としている。
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