研究課題/領域番号 |
16659382
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
林 央周 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (50283073)
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研究分担者 |
浜田 秀雄 富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (40272918)
加藤 一郎 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (50250741)
遠藤 俊郎 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (70125269)
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キーワード | 先天性水頭症 / TGFβ / GFAP遺伝子 / アミノ酸変異 / トランスジェニックマウス / EGFP遺伝子 / 疾患モデル動物 / Creレコンビナーゼ |
研究概要 |
乳幼児水頭症の多くは先天性で、その成因や病態に関しては未だ未解明の点が多い。再現性の高い先天性水頭症のモデル動物はこれまでなく、水頭症の原因解明・新規治療法の開発には適切なモデル動物の開発が急務となっている。平成16年度の本研究は順調に進行し、以下のような研究成果をこれまでに得た。 1.既に脳グリア細胞系列で遺伝子発現を起こす実績のあるGFAP遺伝子のプロモーターエンハンサー領域1.9kbの下流にLox P配列、EGFP遺伝子、Lox P配列、アミノ酸変異型TGFβ1遺伝子を順につないだ融合DNAを作製した。この融合DNAをマウス受精卵雄性前核へ顕微鏡下注入することによりトランスジェニックマウスを得た。 2.全脳RNAを用いてRT-PCR解析を行い、期待どおり3系統とも脳においてEGFP mRNAの発現が強く起こっていることを見いだした。 3.上記トランスジェニックマウスとCreレコンビナーゼトランスジェニックマウスを交配し、EGFP遺伝子が除去されたトランスジェニックマウスをこれまでに多数得た。 4.全脳RNAを用いてRT-PCR解析を行い、TGFβ1トランスジェニックマウス脳において変異型TGFβ1mRNAの発現が起こっていることを見いだした。 5.抗TGFβ1抗体を用いてウエスタンブロット解析を行い、TGFβ1トランスジェニックマウス脳において変異型TGFβ1蛋白質の過剰発現が起こっていることを見いだした。 本研究の結果、水頭症を起こす原因蛋白である変異型TGFβ1を脳内で安定的に発現するマウスが確立された。今後このマウスを用いることにより胎生初期からの各発生段階の脳におけるEGFP mRNA・変異型TGFβ1mRNA・TGFβ1蛋白の発現をin situ hybridization法や免疫組織化学法を用いて追跡することが可能になった。
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