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2004 年度 実績報告書

脳血管攣縮の新しい治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 16659395
研究機関東京医科大学

研究代表者

三木 保  東京医科大学, 医学部, 助教授 (30219604)

研究分担者 渡辺 賢  東京医科大学, 医学部, 講師 (60191798)
橋本 孝朗  東京医科大学, 医学部, 助手 (60266517)
キーワード脳血管 / 攣縮 / 平滑筋 / クロスブリッジ / heat shock protein / 膜透過性
研究概要

本研究における基礎的実験として、heat shock protein 20(HSP20)の平滑筋アクチン結合部位由来ペプチド(HSP20p; Ac-GFVAREFHRRYR-NH_2)のモデル平滑筋収縮に対する影響を検討した。予想のとおり、HSP20pはモデル平滑筋収縮を、クロスブリッジヘの直接作用により抑制したが、一方でミオシン軽鎖リン酸化を促進するという全く予想しなかった未知の収縮促進効果も持ち、その相反する効果のバランスで収縮状態が決定されることが判明した。このことから、クロスブリッジ結合抑制作用を残しつつ、ミオシン軽鎖リン酸化を逆に抑制できるHSP20pのアナログを合成できれば、脳血管攣縮抑制に理想的なペプチドとして将来的に臨床応用可能になることが期待できる。そこで、現在、HSP20pの各アミノ酸を置換すると、モデル平滑筋のクロスブリッジ相互作用及ぴミオシン軽鎖リン酸化にどの様な効果をもたらすか、実験的検討を開始したところである。又、今回明らかになった基礎実験のデータの一部を、平成16年11月に開催された第154回東京医科大学医学会総会にて発表した。更に、データが全く未知のミオシン軽鎖リン酸化制御系の存在を予想させることから、本データを広く公開すべく英文誌への論文投稿の準備を進めている。
一方、HSP20pのようなペプチド化合物の適切な細胞内への導入法について文献的検討を行なったところ、細胞膜透過性が条件によって変化し易いエステル化よりも、決まったアミノ酸配列を持つ小ペプチドを標的ベプチドに結合した方が膜透過の効率がよいことがわかり、現在、導入用のペプチドの選定・合成を行なっている。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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