研究課題/領域番号 |
16659397
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
宮武 伸一 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (90209916)
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研究分担者 |
梶本 宜永 大阪医科大学, 医学部, 講師 (30224413)
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キーワード | survivin / splice variant / herpes simplex virus / SiRNA / glioma / colorectal cancer |
研究概要 |
脳腫瘍、膵臓癌、結腸癌切除標本より、サバイビンとそのsplice variants mRNAを抽出し、LightCyclerを用いて定量的発現解析を行うことにより、悪性度判定、予後判定の有用性を検討した。またその結果いずれの腫瘍においてもサバイビンおよびそのsplice variantのうちのsurvivin Δ3の発現がその組織学的悪性度と相関していたがsplice variantのうちsurvivin 2Bとは相関しなかった。またこれらのサバイビンの発現はその患者の予後とも相関していた。 一方で、サバイビンプロモーターを利用し、ICP4遺伝子を欠損した単純ヘルペスウイルス株d120にサバイビンプロモーターによりICP4を発現するユニットを相同組み換えを利用して挿入した組み換えウイルスを作成した。このウイルスはサバイビン高発現株では効率に複製を繰り返し、ヌードマウスを用いた皮下腫瘍モデルにおいてその細胞を破壊したが、一方で、その低発現株では抗腫瘍効果を認めなかった。どちらの細胞株も組織非特異的な単純ヘルペスウイルスhrR3ではよく破壊された。またこのサバイビン特異的複製可能型ウイルスの発現ユニットにIgGの4F2 enhancer unitを挿入したところ、この組織特異的細胞破壊の効率は倍加することが判明した。 一方膵癌細胞株でSiRNAの技法でサバイビンの発現を抑制することにより、その細胞の放射線感受性が増強した。
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