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2004 年度 実績報告書

生理的骨形成に関与するBMPの同定とその臨床応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16659400
研究機関東京大学

研究代表者

鄭 雄一  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (30345053)

研究分担者 片桐 岳信  埼玉医科大学, ゲノム医学研究センター, 助教授 (80245802)
川口 浩  東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (40282660)
中村 耕三  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60126133)
キーワードBMP / 骨形成 / 生理機能
研究概要

【BMP2/BMP6複合ノックアウトマウスの作出とその骨組織の解析】
1)BMP2ヘテロノックアウトマウス、BMP6ホモノックアウトマウスを掛け合わせ、BMP2ヘテロ;BMP6ヘテロ複合ノックアウトマウスを作出した。ついでBMP2ヘテロ;BMP6ヘテロ複合ノックアウトマウス同士を掛け合わせ、BMP2ヘテロ;BMP6ホモ複合ノックアウトマウスを得た。
2)BMP2ヘテロ;BMP6ホモ複合ノックアウトマウスと、同時に生まれてくる野生型マウス、各種複合ノックアウトマウスにつき全身骨格標本を作製したが、大きな骨化の異常、骨格パターン形成の異常はなかった。ついで経時的に四肢骨、椎骨、頭蓋骨のパラフィン切片を作成し、組織学的解析を行った。パターン形成や分化に大きな異常は見られなかったが、カルセイン二重標識を用いた骨組織形態計測を行い骨代謝動態を定量化したところ、骨芽細胞機能の低下による骨量の低下が見られた。またマイクロCTを用いて観察した所、劇的な海面骨量の低下が見られた。
【In vitroでのBMP2/BMP6ヘテロダイマーの骨芽細胞の増殖・分化に与える影響の解析】
1)ヒトBMP2およびBMP6 cDNAのクローニングと、発現ベクターを構築し、BMP2/BMP6ヘテロダイマー作成のため、クローニングしたヒトBMP2およびBMP6のcDNAをpIRESベクターに組み込み、一つのベクターで二つのcDNAを同時に発現するよう構築した。
2)BMP2とBMP6の様々な組み合わせのpIRES発現ベクターをBMP依存性に骨芽細胞分化する細胞株であるC3H10T1/2に遺伝子導入して、BMP2ホモダイマー、BMP2/BMP6ヘテロダイマー、BMP6ホモダイマーを含む各種BMPの骨芽細胞分化能の比較を行った。分化の評価方法として、アルカリフォスファターゼ染色、アリザリンレッドによる石灰化基質の染色、骨芽細胞分化マーカーであるオステオカルシンmRNAのRT-PCRなどを行ったところ、BMP2/BMP6ヘテロダイマー、BMP2ホモダイマーBMP6ホモダイマーの順で活性が高いことが分かった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] BMPと骨形成2004

    • 著者名/発表者名
      釘宮典孝, 鄭 雄一, 川口 浩
    • 雑誌名

      クリニカル・カルシウム 14

      ページ: 173-179

  • [雑誌論文] Essential role of hypertrophic chondrocytes in endochondral bone development.2004

    • 著者名/発表者名
      Chung U.
    • 雑誌名

      Endocrine Journal 51

      ページ: 19-24

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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