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2004 年度 実績報告書

低用量アスピリン内服による出血傾向を手術直前に改善する方法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16659424
研究機関高知大学

研究代表者

横山 武志  高知大学, 医学部, 助教授 (00284448)

研究分担者 山崎 文靖  高知大学, 医学部附属病院, 助手 (10243841)
山下 幸一  高知大学, 医学部附属病院, 助教授 (80335950)
佐藤 隆幸  高知大学, 医学部, 教授 (90205930)
真鍋 雅信  高知大学, 医学部, 教授 (90114785)
キーワードアスピリン / プロスタサイクリ / トロンボキサン / シクロオキシゲナーゼ / 出血時間 / 血小板凝集能 / 抗血小板作用 / 手術
研究概要

低用量アスピリンの内服による出血傾向を手術直前に改善する方法として、われわれはプロスタサイクリン産生を抑制するのに十分な中容量のアスピリンの追加投与の出血時間に及ぼす影響について25名の健康な男性ボランティアを対象として検討した。方法としてまず2週間非ステロイド消炎鎮痛薬の内服および飲酒を中止させた。その後コントロールをとり、1週間アスピリン100mgを毎朝内服させた。アスピリン660mgまたは偽薬の追加投与前、2時間後、5時間後、24時間後48時間後の出血時間、血小板数、コラーゲンおよびADP刺激による血小板凝集能、PT、APTTを測定した。2週目にはアスピリン追加投与したものには偽薬を、偽薬を投与したものにはアスピリン660mgを投与して同様に測定した。服薬の指示を守れなかったなどの理由により9名が除外され、16名において上記の試験を実施した。その結果、アスピリン追加投与前の出血時間が5分以上延長している10名に有意な出血時間の短縮を認めた(コントロール3.0±1.0分、アスピリン内服1週間後5.6±0.6分アスピリン660mg追加投与2時間後4.4±1.2分)。さらにその出血時間の改善作用が48時間にわたってたもたれていることが明らかになった(5時間後4.1±1.0分24時間後4.5±1.4分、48時間後4.7±0.8分)。これは少量アスピリン内服によって延長した出血時間をアスピリンの追加投与によって改善でき、術後もその作用が維持されることを示している。
この結果の一部はすでにわれわれが行っている試験の結果と一致しており、それと合わせて平成17年5月に開催される2005年度のヨーロッパ麻酔学会(Euroanesthesia 2005,Viena)で発表する。また本検討の結果は現在統計処理を行っており、平成17年度内に論文投稿予定である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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