研究課題/領域番号 |
16659463
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
吉崎 智一 金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (70262582)
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研究分担者 |
古川 仭 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40092803)
室野 重之 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (20345622)
脇坂 尚宏 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (70377414)
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キーワード | EBV / HPV / 核酸アナログ系ウイルス剤 / PCR / 細胞内局在 |
研究概要 |
1)in vitroでの細胞障害性の検討 抗腫瘍剤の感受性試験に準じてMTTアッセイを施行した。EBV陽性細胞であるNPC-KT細胞を用いて、アシクロビル、ガンシクロビル、アデフォビル、シドフォビルについて細胞障害性について検討した。100ug/mlにおいて細胞障害性は(生きている細胞の割合で表示)アシクロビル76%、ガンシクロビル72%、アデフォビル68%、シドフォビル58%であった。 2)in vitroでの細胞障害性発揮の機序についての検討 シチジンの代わりに抗ウイルス剤を取り込んだDNAを数種類鋳型として作成した。抗ウイルス剤を使用しなかった標本でPCRを施行したが、PCR産物はいずれの鋳型においても得られなかった。 3)リボ核酸還元酵素阻害剤におけるin vitroでの細胞障害性の検討 そこで、1)の結果を元にさらに強力な細胞障害性を得るために、リボ核酸還元酵素阻害剤(RR inhibitor)の併用に思い当たった。RR inhibitorは特異的dNTPの量を減少させ、その結果核酸アナログタイプ薬剤の細胞DNAへの取り込みが促進されるとの仮説をたてた。ヒドロキシウレア、ダイドックス100ug/mlでの細胞障害性は60%、70%であった。 4)in vitroでの核酸アナログタイプ薬剤およびリボ核酸還元酵素阻害剤の併用による細胞障害性の検討 MTTアッセイにより、作用増強作用を示唆する所見がえられつつある。
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