研究概要 |
Monocyteから樹状細胞への分化・培養 健康正常人の末梢血からmonocyteを分離し、GM-CSF・IL-4によって、樹状細胞へ分化させた。まず健康volunteerから20mlを採血し,PBSで2倍希釈、よく混和した。この液をFicoll-Paque^【○!R】の上に重層し、1600rpm、20分、室温で遠心分離した。目的細胞(monocyte)をFicoll-Paque^【○!R】とplasmaのinterfaceから抽出、ammonium chlorideを用いて抽出の際混入したRBCを除去し、純化した。得られたmonocyteをGM-CSFとIL-4添加により培養し、樹状細胞へと分化させた。 In vitroでの樹状細胞の抗アメーバ作用の検討 樹状細胞での検討前に、まず、monocyteの抗アメーバ作用を評価した。6-well plateにmonocyteとアメーバを培地RPMI(10%FBS入り)にして共培養し、inverted microscopeにてアメーバの数の増減を観察した。アメーバと細胞の混和ratioは1:1,1:10或いは1:100としたが、24時間後、48時間後ともにアメーバの数の減少が認められた。次に、培地としてPBS、RPMI(10%FBS入り)の2種類を用い、アメーバと細胞の混和ratioは1:10、培養チューブを24時間攪拌しながら共培養したところ、PBSではアメーバ数は有意に減少したが、RPMIでは軽度な減少に留まった。この理由は現在検討中であるが、RPMI自体がアメーバの栄養源となっている可能性もある。平成17年度は、上記の研究に加えて、in vivo研究として末梢血樹状細胞の抗アメーバ作用をハムスターアメーバ角膜炎モデルを用いて検討する予定である。
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