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2005 年度 実績報告書

結膜下組織への遺伝子導入法の確立と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 16659476
研究機関九州大学

研究代表者

石橋 達朗  九州大学, 大学院医学研究院, 教授 (30150428)

研究分担者 米満 吉和  九州大学, 大学院医学研究院, 助教授 (40315065)
池田 康博  九州大学, 大学病院, 助手 (20380389)
キーワードセンダイウイルス(SeV)ベクター / サル由来レンチウイルス(SIV)ベクター / 超音波遺伝子導入法 / 結膜下組織
研究概要

1)結膜下組織における遺伝子発現の確認
これまでの研究により、センダイウイルス(SeV)ベクターやサル由来レンチウイルス(SIV)ベクターなどのウイルスベクターを用いた方法では、結膜下組織に対する遺伝子導入効率が低いことが明らかとなった。一方、超音波遺伝子導入法を用いることで、効率的に結膜下組織にレポーター遺伝子を導入することが可能であった。本年度は、GFP遺伝子、lacZ遺伝子、luciferase遺伝子などのレポーター遺伝子により、遺伝子導入効率、遺伝子導入部位、さらには遺伝子導入局所における炎症反応を始めとする生体反応について病理組織学的な検討を加えた。その結果、遺伝子は結膜下の線維芽細胞に発現しており、遺伝子導入による明らかな炎症細胞浸潤は認められなかった。
2)角膜血管新生に対する超音波遺伝子導入法を用いた抗血管新生療法の検討
角膜ポケット法において、それぞれの刺激(VEGF, FGF-2,炎症性サイトカイン、など)により生じる血管新生のメカニズムを分子生物学的ならびに病理組織学的に検討した。いずれの刺激においても、角膜に浸潤するマクロファージが血管新生の中心的な役割を担っていることが明らかとなった。この結果を基づき、血管新生抑制因子だけでなく、抗炎症作用を有する因子、ならびにその両者を結膜下に遺伝子導入することにより、角膜血管新生抑制効果を比較検討した。
3)結膜リンパ管の役割の検討
結膜、もしくは角膜において疾患が生じている際の結膜リンパ管の形態学的変化(リンパ管新生など)を臨床サンプルを用いて検討する。現在、結膜腫瘍ならびに眼瞼腫瘍摘出標本におけるリンパ管の免疫組織化学的染色の条件が決定した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Infitration of COX-2-expressing macropages is a prerequisite for IL-1 beta-induced neovascularization and tumor growth.2005

    • 著者名/発表者名
      Nakao S
    • 雑誌名

      J Clin Invest 115

      ページ: 2979-2991

  • [雑誌論文] 【眼科における最新医工学】治療への応用 遺伝子導入2005

    • 著者名/発表者名
      池田 康博
    • 雑誌名

      臨床眼科 59

      ページ: 268-275

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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