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2004 年度 実績報告書

ラット大腸粘膜下層へのorganoid unit注入による大腸粘膜の小腸化の試み

研究課題

研究課題/領域番号 16659481
研究機関鹿児島大学

研究代表者

田原 博幸  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (70236719)

研究分担者 高松 英夫  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50142427)
加治 建  鹿児島大学, 医学部・歯学部付属病院, 講師 (50315420)
池江 隆正  鹿児島大学, 医学部・歯学部付属病院, 助手 (90363613)
キーワード組織工学 / 再生医療 / organoid unit / ラット / 大腸 / 小腸
研究概要

1,胎生20日のWistar ratの小腸を細かく刻みdispase, collagenaseで処理し、organoid unitを作成し成獣ラット粘膜下に注入した。注入1週間後では、粘膜下層に粘膜様構造が出現したものが存在した。しかし注入4週の時点では全例注入部位に強い炎症反応が生じ、粘膜構造を見いだすことができなかった。結論として、1週間程度の期間はorganoid unitの生着が得られる可能性があるが、それ以上の期間となるとorganoid unitの生着が得られなかった。考察としては、同種のラットで、かつ胎児ラットの組織を使ったにもかかわらず、おそらく拒絶反応が生じたためorganoid unitの生着が得られなかったことがあげられた。
2,今後の研究は、(1)拒絶反応への対策(免疫不全ラットの使用や、免疫抑制剤の使用)を講じて同様の手技を行う。あるいは、(2)新たな実験モデルを作成する。のいずれかの選択を行わなければならない状況に至った。
3,われわれは新たなる実験モデルを考案することとした。organoid unit作成までは同様の手技を使った。ついで成獣ラットの大腸を2cm前後有茎に切除し、(1)まず、結腸を端々吻合(2)切り離した結腸の粘膜抜去をおこない、粘膜を抜去部位にorganoid unitを播種する。現在20匹のラットに対しこの手技を行い、経過観察中である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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