研究課題/領域番号 |
16659489
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
中島 龍夫 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40095633)
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研究分担者 |
貴志 和生 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (40224919)
田中 一郎 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10171737)
大城 貴史 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80306753)
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キーワード | 顔面神経 / 廃用性萎縮 / 培養 / 骨格筋細胞 / 電気刺激 |
研究概要 |
F344ラットの坐骨神経を切断し、ヒラメ筋の廃用性萎縮が始まる時期を決定した。その結果切断後4週が最も適していた。その後廃用性萎縮が確認された後に、坐骨神経を手術用顕微鏡下に再吻合を行い、ワーラー変性に陥った運動神経内に神経線維が伸長してくる様子と、腓腹筋、ヒラメ筋に至るまでの時間経過観察した。その結果、最吻合後、神経が再生しヒラメ筋が再び動くようになるまで4週であった。 廃用性萎縮完成後、大腿神経を再吻合し、様々な時間の後に培養骨格筋細胞の腓腹筋、ヒラメ筋筋体内への細胞移植を行う。培養細胞はトリプシン処理後、PBS100μlに1x10^5、1x10^7個の細胞を浮遊させ、インスリン針で注射により筋体内数箇所に移植した。移植後、骨格筋組織を採取しその再生の程度を組織学的に検討するとともに、移植骨格筋が生着しているか否か、DiIで標識した細胞を蛍光顕微鏡で確認できた。また、移植後1ヶ月後に移植ラットをネンブタール麻酔下に腓骨神経を含めた腓腹筋、ヒラメ筋を採取し、37度でリンゲル液内で筋体片側を固定し対側に張力計を取り付け、腓骨神経に電気刺激を行い、腓腹筋、ヒラメ筋の最大収縮力を測定したが、移植郡で筋力が優位には上昇していなかった。純粋な骨格筋細胞を移植したことに問題があると考えられたので、sp populationを含めた細胞を混合移植するなどの工夫を行う予定である。
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