• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

低分子量可溶性CD14サブタイプによる感染症迅速診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16659494
研究機関岩手医科大学

研究代表者

遠藤 重厚  岩手医科大学, 医学部, 教授 (30160394)

研究分担者 佐藤 信博  岩手医科大学, 医学部, 講師 (10244914)
真弓 俊彦  名古屋大学, 医学部, 講師 (90281071)
キーワードsepsis / soluble CD14 / diagnostic marker
研究概要

これまで抗CD14抗体を利用した可溶型CD14の免疫化学的測定系を種々作製してきたが、このうち特定の抗CD14抗体を利用した測定系において、可溶型CD14分子のうち一部の分子、すなわち可溶型CD14サブタイプを発見した(従来のCD14と分子量が異なる)。我々はこの可溶型CD14サブタイプのELISA法による定量法を開発し、感染症の診断に際して感受性、特異性共に現存する炎症マーカーの中では最も優れていることを見出した。イムノクロマトグラフィー法を利用し、血清あるいは血漿を微量(約200μl)滴下するだけの単純操作で、かつ短時間(約10分)に結果が得られる可溶型CD14サブタイプの測定キットを作成した(キット化)。現在、1)イムノクロマト法とELISA法による可溶型CD14サブタイプのデータの比較検討を行っている。(精度の確認)。2)感染の違い(グラム陰性菌、グラム陽性菌、真菌、ウイルス)による可溶型CD14サブタイプ発現量の差について臨床検体を用いて検討する(鑑別診断能力)。3)可溶性型CD14サブタイプの発現量と感染症のSOFAスコア、APACH IIスコアとの関連について検討する(重症度判定)。4)術期の感染症合併の有無を予測する診断能力について検討している(生体肝移植、食道ガン、心臓・大血管手術など)。(感染の予知)
溶型CD14サブタイプの産生細胞を検索するとともに、発現時の生体反応について臨床検体およびミニブタを用いて検討している。(生物活性の検討)

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 新しい敗血症の診断マーカーである可溶性CD14サブタイプの有用性について2006

    • 著者名/発表者名
      遠藤重厚, 八重樫泰法, 佐藤信博, 小鹿雅博, 鈴木 泰, 白川嘉門, 古迫正司, 稲田棲也
    • 雑誌名

      エンドトキシン血症救命治療研究会 9

      ページ: 46-50

  • [雑誌論文] Evaluation of a newly identified soluble CD14 subtypes as a marker for sepsis.2005

    • 著者名/発表者名
      Yaegashi Y, Shirawawa K, Sato N, Suzuki Y, Kojika M, Imai S, Takahashi G, Miyata M, Furusako S, Endo S
    • 雑誌名

      J Infect Chemothr 11

      ページ: 234-238

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi