研究概要 |
1.システムの計測制度について 本システムでは、二次元重ね合わせを行う手順によって、計測制度が大きく異なることが分かった。 (1)左右の片方を最初に重ね合わせたのち、反対側を重ね合わせる手順でアフィンパラメータを導出した場合、もっとも効率が悪く、開口運動をシミュレートした実験系にて、外側極の位置の差:1.6±0.8mm、筋突起の位置の差:4.5±1.4mmとなった。 (2)上記問題を解決するには、左右の重ね合わせ手順を入れ替えて得られる3次元アフィンパラメータの平均値を適応するか、2次元2平面のパラメータから直接3次元のアフィン変換パラメータを計算する手法が考えられた。 2.個人情報保護を念頭に置いたシステムについて システム構築段階から、個人情報保護法への対応を余儀なくされ、システム全体の安全性を確保することが前提条件となった。今回のシステムでは、多重のVPNルーターを設置することで、機器相互の設置場所に依存せず、既存ネットワークを利用したセキュアなシステムを構築することができた。 3.本研究に基づく学会発表 (1)西山秀昌,田中 礼,小山純市,他「個人情報保護の観点から見た画像・所見データの保管・管理について」第46回日本歯科放射線学会総会・学術大会,2005年5月12-14日,新潟市 (2)西山秀昌,田中 礼,小山純市,他「軸位断画像における下顎頭と側頭筋との位置関係について」第18回日本顎関節学会総会・学術大会,2005年7月30-31日,松江市. (3)西山秀昌,田中 礼,小山 純市,他「2次元断層画像サブトラクション法による3次元計測誤差について」日本歯科放射線学会第200回関東地方会第25回北日本地方会第13回合同地方会,2005年7月16日,東京.
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