研究課題/領域番号 |
16659529
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
山田 好秋 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80115089)
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研究分担者 |
野村 修一 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40018859)
林 豊彦 新潟大学, 工学部, 教授 (40126446)
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キーワード | 姿勢の記録 / 加速度センサー / 頭位 / 体幹の姿勢 / 重力加速度 |
研究概要 |
本研究の目的は日常生活でヒトの姿勢がどのように保持されているか、記録・解析する簡便な装置を開発することにある。本年度は実用機の試作と臨床評価の項目作成に目的を絞った。開発した記録装置は重力加速度を記録できるセンサーとデータ記録部で構成され、センサーは頭部および体幹部に被験者の行動を障害しない方法で設置した。センサーにはIC化された市販の加速度センサーを選び、頭部はメガネのフレーム上に固定し、体幹部は第七頸椎付近に設置した。従来開発したデータ記録装置は小型ではあるが操作が複雑となり臨床応用に問題が残っていた。そこで加速度センサーの出力をUSB出力に変換する装置を開発し、ノートパソコンに直接入力できるように改良した。ハードの改良に加えソフトの選別も進んだため、記録した時系列データは直接エクセル等のソフトに入力できるようになり、後の解析は容易となった。臨床評価項目として、安静座位で決めた原点から、読書(縦書き書・横書き書)、座位(椅子に背筋を伸ばして座る・自由に座る)、自由歩行(背筋を伸ばして歩行・自由に歩行)、頭部の屈曲(前後・左右)ならびに頭部回転(右回転・左回転)時の頭位・体位変化を経時的に記録することとし、その記録結果の一部を学術雑誌に投稿した。以上、臨床で簡便に使用できるようソフトも市販のものから選別しハードと共にシステム化できた。また、臨床応用を模索する過程で、頭部の姿勢だけに目的を絞り記録することの重要性が示唆された。次年度は臨床評価の方法を確定する。
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