研究分担者 |
澤田 智慈 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (20154148)
木本 克彦 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (70205011)
田中 欣也 (田中 欽也) 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (10257305)
清水 統太 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (90329201)
野浪 亨 中京大学, 生命システム工学部, 教授 (20357750)
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研究概要 |
効果的な光触媒機能を有する材料を開発するため酸化チタン光触媒に対してアパタイトを析出させアパタイト被覆型二酸化チタン光触媒の開発を行った。生体内でアパタイトの生成を模倣するための擬似体液PBS(-)を調整した。PBS(-)の組織は1.NaCl,2.KCl,3.KH2PO4,4Na2PO4で、PBS(+)のCaCl2を用いて擬似体液とした。浸漬条件として温度を40℃、時間を1時間とした。反応させた二酸化チタンの粒子の大きさは180nmの大きさの粒子を選択し、PBS(-)とPBS(+)調整、添加し反応させて1時間経過後12時間放置した。反応させたに酸化チタン光触媒は、蒸留水で洗浄しながら遠心分離機により注出し乾燥させ顆粒状にした。 定性分析 セイコー社製蛍光エックス線装置SEA5120により、精製された二酸化チタンの定性分析を行った。分析条件は、励起電圧50KV、管電流1000μA、測定時間300secの条件で行った。検出された元素はKa線でP(リン)、Ca(カルシウム)Ti(チタン)で微量元素としてV(バナジウム)が検出された。 面分析 島津社製X線マイクロアナライザーEPMA8705型により、検出された元素の面分析を行った。分析条件は、加速電圧20KV、試料電圧20nA、Ka線で検出される元素の面分析を行った結果、Ti元素の付近にP、Ca元素が点在する状態が観察された。 以上のことから擬似体液中で酸化チタン表面にCa, Pなどの元素を析出させることの可能性が示唆された。今後は定量分析をすすめ酸化チタン表面にどのようにCa, Pが析出しているのか分析を進めていきたいと考える。
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