• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

顎骨骨幹異形成症の原因遺伝子の同定と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 16659555
研究機関広島大学

研究代表者

鎌田 伸之  広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (70242211)

研究分担者 長山 勝  徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30022867)
丸岡 豊  東京医科歯科大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 講師 (10323726)
板倉 光夫  徳島大学, ゲノム機能研究センター, 教授 (60134227)
キーワード顎骨骨幹異形成症 / 骨系統疾患 / セメント質骨異形成症 / 原因遺伝子 / 連鎖解析 / 膜貫通蛋白質 / 遺伝子変異 / 小胞体
研究概要

顎骨骨幹異形成症(Gnathodiaphyseal Dysplasia:以下GDDと略す)は、四肢の易骨折性、長管骨の骨幹部皮質の肥厚、顎骨セメント質形成病変を特徴とする骨系統疾患である。
このGDDの解明を目的として、日本人GDD家系を対象として、ゲノムワイドなマイクロサテライトマーカー連鎖解析を行い、11番染色体短腕の8.7cMの領域にこの原因遺伝子が存在することを報告しているが、本研究においては、平成16年度に、候補領域内に存在するGDD原因遺伝子を同定し報告することができた。本遺伝子は22個のエキソンからなり、913個のアミノ酸をコードする新規遺伝子であった。シークエンス検索とPCR-SSCPの結果、罹患者特異的に変異バンドを認めエキソン11にミスセンスを同定した。さらに、アフリカ系アメリカ人家系においても同じ遺伝子の同じ部位に変異を認めた。すなわち、GDDの原因遺伝子の同定に成功した。
平成17年度は、この新規遺伝子の機能をさらに解析する目的で、マウスの遺伝子のクローニングとその検討を行ない報告した。その結果、マウスの本遺伝子には、少なくとも10種類のスプライシングバリアントが存在し、臓器による発現の差が見られること、成人マウスにおいては、骨格筋、骨組織、心臓などで高い発現を示すことが明らかになった。さらに、リコンビナント蛋白質を作成しこれを抗原として特異的な抗体を得た。この抗体を用いて本遺伝子産物の細胞内局在の詳細な検討を行った。また、骨あるいは筋細胞に分化する培養細胞を用いた検討の結果、筋芽細胞分化に伴って発現が上昇すること、さらにマウス胚における遺伝子発現をISHで検討の結果segmentと関連して発現し、胎生の進行に伴って硬節から筋節に発現がシフトするこれまでに報告のない挙動を示すこと、などを明らかにしている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Molecular cloning and characterization of the murine Gnathodiaphyseal Dysplasia gene GDD1.2005

    • 著者名/発表者名
      Tsutsumi S
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun. 331・4

      ページ: 1099-1106

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi