研究課題/領域番号 |
16659559
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
井口 次夫 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40136685)
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研究分担者 |
池田 久住 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00244088)
飛田 尚慶 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (00336174)
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キーワード | 口腔粘膜上皮細胞 / 人工粘膜作成 / In Vitro / 疾患モデル / AlloDerm |
研究概要 |
人工再生口腔粘膜モデルの作成及びサンプルの採取 現段階においては初代口腔粘膜上皮細胞の安定した培養を模索している。10例のサンプルの内4サンプルが培養後細菌汚染し、6例は培養に成功した。汚染細菌は口腔常在菌が殆どであった。以上の経過から現在は、出来るだけ智歯周囲炎の急性期や歯肉-歯槽膿瘍を患ったサンプルは用いないようにしており、更に採取後の組織は抗生剤(ゲンタマイシン+ファンギゾン)添加洗浄緩衝液(PBS)中に浸漬する時間をそれぞれ割り振り、細胞が死滅せず細菌のみ増殖を抑制させる指摘時間のデータを蓄積中である。 人工粘膜の作成であるが、SchaffoldのAlloDerm【○!R】は入手済みであり、その上に細胞を撒き三次元培養を開始している。最初の作成粘膜は単純組織染色(HE染色)にて上皮の重層化を認めており、良好な結果を得ている。この結果は2004年10月26日に中国上海同済大学で行われたセミナーにて発表した。 上記より当研究施設にて人工口腔粘膜は十分作成可能である事が判明した。今後の展望としては、実験系を安定させる為、サンプル採取後の汚染の少ない(細菌汚染の無い)初代上皮細胞の培養法を構築する事である。
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